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浩嘆
「浩嘆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浩嘆の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
福岡の健児社の少年連が無法にも投獄拷問されているという事実を風聞すると天を仰いで
浩嘆した。万事休すというので直に踵を返した。幾重にも張廻わしてある厳重を極めた警....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
散見する。殊にアレキサンドリアの文庫の滅亡は惨絶凄絶を極めて、永く後世をして転た
浩嘆せしめる。近頃之を後人の仮作とする史家の説もあるが、聖経、詩賦、文章、歴史等....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うも困りものですね、巨人も小人も、共に生きてゆくわけにはゆきませんか」 駒井が
浩嘆《こうたん》すると白雲が、 「それをするには巨人が韜晦《とうかい》して隠れる....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
。どうでも夜のうちに富士川を越え渡らねば危険です」 「大敗だなあ」 と、義貞は
浩嘆して。 「きのうまでのあの大勝が、こんな一敗地に終ろうとは」 「無念です。ま....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
だった。 「アア、美味かった……」と、久助は箸と丼を蕎麦屋へ返すと、天にむかって
浩嘆した。市十郎は、丼の底に余した汁を、お燕の口に与えていた。 「お代りは? …....