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浪士
「浪士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浪士の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
されている。一国民の芸術を愛する為には一国民の生活を知らなければならぬ。東禅寺に
浪士の襲撃を受けた英吉利《イギリス》の特命全権公使サア・ルサアフォオド・オルコッ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
です。それやこれやで小半月もそのままに過ぎていると、どこでどう聞き込んだものか、
浪士ふうの侍ふたりが九兵衛の家へ突然に押し込んで来て、ここの家に外国人が隠まって....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
んぞは元のままだろう。火事を逃がれても、夫婦が殺されちゃあなんにもならねえ」 「
浪士が斬り込んだのじゃあありますめえね」 「おれも一旦はそう思ったが、侍ならば刀....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
にならない。討幕派の軍用費調達というほどの大仕掛けではなくとも、江戸をあばれ廻る
浪士どもの運動費調達ぐらいのことは無いともいわれない。岡崎が懸念するのも無理はな....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
攘夷の軍用金を口実にして、物持ちの町家をあらし廻るのは此の頃の流行で、麻疹と
浪士は江戸の禁物であった。勿論、そのなかにはほんとうの
浪士もあったであろうが、そ....
「乱世」より 著者:菊池寛
守が京都所司代に任ぜられて以来、薩長二藩とは、互いに恨みを結び合っている。薩長の
浪士たちを迫害している。ことに、長州とは蛤門の変以来、恨みがさらに深い。彼らは、....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
のかも知れない。三月三日でも梅沢君に雛祭りをするような女の子はない。まさかに桜田
浪士の追悼会を催すわけでもあるまい。そんなことを考えているうちに、いい塩梅に雪も....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
れて出でようとはしなかったのである。 行長の遺臣益田甚兵衛|好次はそれら隠棲の
浪士の一人である。始め肥後宇土郡|江辺村に晴耕雨読の生活を送ること三十余年であっ....
「鳥羽伏見の戦」より 著者:菊池寛
如かずと云う。その賛成者がだんだん多くなって行く。 その時、江戸では、薩摩系の
浪士が、乱暴を働いて、西丸に放火したらしい嫌疑さえあり、遂に三田の薩邸焼払いとな....
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
(之は変だが、つまり秀頼よりの増封の要求の理由を反駁したのである) 二、媾和以後
浪士は、速かに解放すべきに、却て多数の
浪士を招集せしは何故ぞや。 三、城中戦備を....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
は、高倉三位と宣る公卿が、贋勅使として入り込んで来た。勝海舟の門人たる相良惣蔵が
浪士を率い、下諏訪の地に陣取って乱暴したのもこの頃であった。 それで、この事件....
「鯉」より 著者:岡本綺堂
り込んで来るという騒ぎで、世の中は急にそうぞうしくなる。それから攘夷論が沸騰して
浪士らが横行する。その攘夷論者には、勿論まじめの人達もあったが、多くの中には攘夷....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
るべきものなることは知れている。為恭は、この絵を寺に留めて置いて、出かけた旅で、
浪士の刃に、落命したのであった。 今こうして、写真を思い出して見ると、弥陀の腰か....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
過ぎるので、それが癪に触ってならぬのであった。 その徳川幕府を倒壊させるには、
浪士を集めて兵力で争うという、そうした武的手段を取るとするには、余りに自分が貧弱....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
尾上菊五郎となる。時に二十五歳。 ○九月二十三日の夜、河原崎権之助、今戸の宅にて
浪士の強盗に斬殺せらる。養子権十郎は幸いに免かる。 ○三月、河原崎権十郎、養父の....