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浪費癖
「浪費癖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浪費癖の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「若い娘の倫理」より 著者:宮本百合子
たはしごをするということが、ある滑稽さで云われる。人によっては、それを現代の娘の
浪費癖という風にも見ている。男の学生たちが喫茶店にゆくのと同じ心理のように云う人....
「ものの影」より 著者:豊島与志雄
たところに中華ソバを営んでる伯父夫婦の、店の手伝いをしていた。少しく低脳、そして
浪費癖があった。店の現金を持ち出しては、始終叱られていた。最近では、茨城県下の農....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
たのである。それが、一般に小商人や小農業者の間で見られる気風とは反対な、不注意と
浪費癖とを貧民の間に生ぜしめるに大いに力あったものと、考えないわけにも行かない。....
「私の文学」より 著者:織田作之助
なくなる。私は私の任意の一点を模倣していたのだ。 私は非常な人生浪費者だ。私の
浪費癖は、もういまではゴシップになっているが、しかし私の浪費はただ物質だけでなく....
「盗難」より 著者:佐藤垢石
るので、その橋渡しに手を出したものがない。 四 私は、青年のころから
浪費癖を持っていた。それで、故郷や東京を離れ諸国を巡歴し、家庭と共に流れ流れて歩....
「俗臭」より 著者:織田作之助
右衛門の処世術を見習わねばならぬと思っている。漸く二万円の貯金が出来たので、急に
浪費癖が収り銀行利子の勘定が何より面白くなって来ているのだ。 ――さて、春松は....