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浪速
「浪速〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浪速の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
て腹匐う事を覚えたり。父親の徹郎君は過日広島へ赴き、新就職。 七月二十七日 ◯
浪速書房「心臓の右にある男」の校正後半出る。 八月一日 ◯B29、三十機編隊に....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
りになりました。 みんなは、そこから、なお東へ東へとかじを取って、やがて摂津の
浪速の海を乗り切って、河内国の、青雲の白肩津という浜へ着きました。 するとそこ....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
しょう。」 庸太郎が促すように言った。 「じゃ車言ってもらおう。」 小夜子が
浪速タキシイへ電話をかけた。 安栄旅館の路次口で車を降りてみると、今さら夜の更....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
艦隊を尋ねいだして、雌雄を一戦に決せんとするなり。 吉野を旗艦として、高千穂、
浪速、秋津洲の第一遊撃隊、先鋒として前にあり。松島を旗艦として千代田、厳島、橋立....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
く》いければ生※《いけずき》など、多く毛色産地気質等に拠って名づけたので、津国の
浪速《なにわ》の事か法ならぬ。同じのり物ながら妓女と同名の馬ありし例も知らぬ。た....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
のは胆吹山まで持越して隠して置く。それをするには、京都に近く、奈良に近く、滋賀と
浪速《なにわ》とを控えたこのあたりが、絶好のところであり、今の時が絶好の時である....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
十八カ所、三百里の里程がこの旅僧を待っている。それが終ると、瀬戸内海を縫うてまた
浪速《なにわ》へと志し、安治川《あじかわ》を上って京の伏見より江州を経て勢州に至....
「源氏物語」より 著者:紫式部
けが》をした時には、その痛みのある間だけ煩悶《はんもん》をせずにいた。 源氏は
浪速《なにわ》に船を着けて、そこで祓《はら》いをした。住吉《すみよし》の神へも無....
「源氏物語」より 著者:紫式部
差し上げても神様も目にとどめにならぬだろうし、帰ってしまうこともできない、今日は
浪速《なにわ》のほうへ船をまわして、そこで祓《はら》いでもするほうがよいと思って....
「犬神娘」より 著者:国枝史郎
うで、そうしてお綱の情夫だったそうで、そうしてご上人様を捕えようとして、京都から
浪速、九州と、つけ廻して来た男だったそうでございます。――その藤兵衛という男を抱....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
で刺繍をした肩衣、そうして熨斗目の紫の振袖――そういう姿の女太夫の、曲独楽使いの
浪速あやめが、いまその舞台に佇みながら、口上を述べているのであった。 「独楽のは....
「おせん」より 著者:邦枝完二
当時江戸では一|番だという、その笠森の水茶屋の娘が、どれ程勝れた縹緻にもせよ、
浪速は天満天神の、橋の袂に程近い薬種問屋「小西」の娘と生まれて、何ひとつ不自由も....
「にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
がら、正月の酒を飲むからであった。山城国は、山国で海へは遠かった。瀬戸内海を控え
浪速からも、日本海の方の若狭からも、丹後からも、鮮魚を取り寄せるのは困難であった....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
に東清鉄道沿線の南満各地を視察しつつ大連、旅順から営口を経て北京へ行った。 川島
浪速と佐々木照山・提調時代の生活・衝突帰朝 北京へ行った目的は極東の舞台の中心....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
亭の頭は活きた舞台に立つには余りに繊細|煩瑣に過ぎていた。北京に放浪して親友川島
浪速の片腕となって亜細亜の経綸を策した時代は恐らく一生の中の得意の絶頂であったろ....