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浮かされる
「浮かされる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浮かされるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「マクシム・ゴーリキイの人及び芸術」より 著者:宮本百合子
。ゴーリキイの祖父の家の中の生活は、その息づまるような標本なのであった。 熱に
浮かされるような恐ろしい生活の中で小さいゴーリキイの心は自分や他人の受ける侮蔑、....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
いよくしえん》は高まる一方――かてて加えて病勢とみに進んで、朝夕の体熱《ねつ》に
浮かされるように口走るのが、やはり栄三郎の名――それは、恋と病に娘ざかりの身を削....
「愛の為めに」より 著者:甲賀三郎
人の赤ン坊を背負込んでいる時に、私は動けなくなったのだ。泣き叫ぶ赤ン坊と、高熱に
浮かされる夫の間で、甲斐甲斐しく働く妻を見ると思わず熱い涙がハラハラと溢れるのだ....
「生きること作ること」より 著者:和辻哲郎
弱さとして私に報いて来るのである。私はもっとしっかりと大地を踏みしめて、あくまで
浮かされることを恐れなくてはいけない。生活態度の質実はやがて製作態度をも質実にす....