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浮き木
「浮き木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浮き木の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
あるいは頓挫《とんざ》し、あるいは傾斜し、ただこれ風の落ち葉を捲《ま》き、早瀬の
浮き木を弄《もてあそ》ぶに異ならず。乗り合いは前後に俯仰《ふぎょう》し、左右に頽....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
折竹といえば名だたるエキスパート。あるいはと、折竹の命にしたがった二人が危なげに
浮き木をわたり、最終点の「五本の大蕨」へきた。そこで、最後の言葉を折竹がいった。....
「源氏物語」より 著者:紫式部
かな と言って尼君は泣いていた。明石は、 いくかへり行きかふ秋を過ごしつつ
浮き木に乗りてわれ帰るらん と言っていた。追い風であって、予定どおりに一行の....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ったものか、ほんの紙の端に、 こころこそ浮き世の岸を離るれど行くへも知らぬあまの
浮き木ぞ と例の手習い書きにした。これを少将の尼は包んで中将へ送ることにした。....