浮世の塵[語句情報] » 浮世の塵

「浮世の塵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

浮世の塵の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
猿ヶ京」より 著者:佐藤垢石
負って行った。 男の素性はよく分からないが、だが、正直で純で、素直で力持ちで、浮世の塵とか垢とかはこの男に毛ほども絡まりついていないのである。ほんとうの山男、....
式部小路」より 著者:泉鏡花
如神で、名僧のごとく、知識のごとく、哲人のごとし。女とてかわりはない、おのずから浮世の塵を払って、この仙境にしばらくなごりを惜んだのでありましょう。 その時は....
炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
しめる場合もある。張良の黄石公、牛若丸の鬼一法眼、みな一種の山人であった。彼らは浮世の塵を脱して、松葉を喰い霧を吸って、飛行自在の術をも有していたとまで信ぜられ....
墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
雲と山と、小鳥と鬱蒼たる樹木ばかり……もしさっきの雄大な景観がなかったとしても、浮世の塵に汚されぬこんな美しい湖一つだけでも、もし私が大人だったならば、ホテルの....