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「浮世節〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

浮世節の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
たし、十八番の「狸」には芳藤描く江戸|手遊絵《おもちゃえ》の夢があった。 自ら浮世節家元を唱えていたが、そもそも浮世節とは市井巷間《しせいこうかん》の時花《は....
円太郎馬車」より 著者:正岡容
くなった。 「お前、鳥越のお松さんをお知りだろう」 圓朝は言った。鳥越のお松は浮世節語りで、もう四十七、八の大年増。デクデクに肥って小金を貯めていると評判だっ....
寄席行灯」より 著者:正岡容
聴かせてくれた。 思い出の、第三。 立花家橘之助は、今も六十近くをあの絶妙な浮世節の撥《ばち》さばきに、さびしく薬指の指輪をかがやかせているであろうか? そ....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
っとそれに聞き入るように、耳を澄ましているふうだった。 高座から、花坊主の唄う浮世節の節廻しが、粋《いき》に、艶っぽく洩れて来ていた。 藤吉が、おこよを片隅....