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浮嚢
「浮嚢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浮嚢の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
角帆と風流に対して同じ角度を保たせながらロープで止められたままになっている。舵は
浮嚢を縛りつけたロープで左寄り十度程の処へ固定され、緑色の海草が、舵板の蝶番へ少....
「労働者の居ない船」より 著者:葉山嘉樹
るや否や、彼は遠方から呶鳴った。 「フォア、ピーク(おもての空気室――船の云わば
浮嚢――)のガットを開けろ。そして、死人と、病人とを中へ入れろ。コレラだ! それ....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
になって仕舞った。こゝろに白けた以上に白け切って眼の裏のまぼろしに、不思議と魚の
浮嚢、餅の青黴、葉裏に一ぱい生みつけた小虫の卵、というようなものが代る/\ちらち....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
「つまらない、誰かやって来ないかな」 すこし離れたところで、麒麟《きりん》の
浮嚢《うきぶくろ》で遊んでいる五六人のお嬢さんの組へ叫びかけて見る。 「おゥい、....