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浮子
「浮子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浮子の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蘆声」より 著者:幸田露伴
そう思うのだが、実は十一か高※十二歳位かとも思われた。黙ってその児はシンになって
浮子を見詰めて釣っている。潮は今ソコリになっていてこれから引返そうというところで....
「白塔の歌」より 著者:豊島与志雄
ていました。母親はそれを笑顔で眺めながら、やはり釣竿を手にしていましたが、自分の
浮子《うき》の方には殆んど眼をやりませんでした。少年達は黙って熱心に
浮子を見つめ....
「博物誌」より 著者:岸田国士
てやる。 その下流の方で、急にぐいぐい私の釣糸を引張るやつがあり、二色に塗った
浮子が水を切って走る。 引上げてみると、またしても彼である。 私は彼を釣針か....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
の水は濁りよごれてい、藻草や水錆が水面に浮かび、夕日がそれへ色彩をつけ、その中で
浮子が動揺してい、それを武士は眺めていた。 「東馬もう何刻であろう?」 少し離....
「かもめ」より 著者:神西清
ーナ ええ。 トリゴーリン 僕は釣りが好きでしてね。夕方、岸に坐りこんで、じっと
浮子を見てるほど楽しいことは、ほかにありませんね。 ニーナ でも、いったん創作の....