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浮紋
「浮紋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浮紋の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海流」より 著者:宮本百合子
一台の自動車が落付いたスピードで進んで来た。ルーム・ランプに照らされて一方の隅に
浮紋レースの肩掛をした瑛子が、背中にクッションを当てがって目を瞑っている。かさば....
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
の崖壁にも、信濃金梅や、黒百合や、ミヤマオダマキや、白山一華の花が、刺繍をされた
浮紋のように、美しく咲いている、偃松などに捉まって、やっと登ったが、この二丁ばか....
「薬」より 著者:井上紅梅
右の肩骨が近頃めっきり高くなって、背中にピタリとついている夾襖の上に、八字の皺が
浮紋のように飛び出していた。老栓はのびていた眉宇を思わず顰めた。華大媽は竈の下か....