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浮誇
「浮誇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浮誇の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「明暗」より 著者:夏目漱石
に煩《わず》らわしく眺《なが》められた。できるだけ多くの注意を惹《ひ》こうとする
浮誇《ふこ》の活動さえ至る所に出現した。そうして次の色彩に席を譲るべくすぐ消滅し....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ただ野蛮な民衆のみである。それは暴風雨のために溢漲《いっちょう》した水流の一時の
浮誇にすぎない。開化せる民衆はことに現代においては一将帥の幸運不運によって地位を....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
軽蔑し、誇張をへこまし、神秘を愚弄《ぐろう》し、幽霊をばかにし、架空をうち倒し、
浮誇を滑稽化《こっけいか》する。それは彼らが散文的だからでは決してない。反対に彼....
「生きること作ること」より 著者:和辻哲郎
はなお自欺と自己弁護との痕跡を、十分消し去ることができない。自己弁護はともすれば
浮誇にさえも流れる。それゆえ私は苦しむ。真実を愛するがゆえに私は苦しむ。 私は....
「転向」より 著者:和辻哲郎
でそれを後悔するとしても。 私は二三日前に一人の女の不誠実と虚偽と浅薄と脆弱と
浮誇とが露骨に現わされているのを見た。しかし私は、興奮して鼻の先を赤くしている彼....