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浴用
「浴用〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
浴用の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
く羨んで居た。熱帯を過ぐる軍艦の甲板で、海軍の将卒が折々やると云う驟雨浴「総員入
浴用意!」の一令で、手早く制服をぬぎすて、石鹸とタオルを両手に抓んで、真黒の健児....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
びたび言ったが、半東洋風の漆黒の頭髪を、ロジェル・エ・ギャレ会社製の煉香油で海水
浴用|護謨帽子のように固めていたことも――だが、彼が、外見を急造して、あのオテル....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
との入浴だ。これが獄中で体温をとる唯一のものだ。僕のような大の湯嫌いの男が、「入
浴用意」の声を聞くや否や、急いで足袋とシャツとズボン下とを脱いで、浴場へ行ったら....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
留して取りました。が、シャボンは誰にも一人一ヶではないのよ、たまに九人に四つずつ
浴用、洗濯が来るだけです。そこに居住していなくてはダめなのよ。これには閉口いたし....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
からも仰云って下さい。何とかします。あなたを、丈夫な大事ないい布地と思いなして、
浴用がなければ洗濯シャボンさし上げましょう。まなじっかの化粧用より万一、もとのが....