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海国
「海国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
海国の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高山の雪」より 著者:小島烏水
一
日本は
海国で、島国であるには違いないが、国内には山岳が重畳《ちょうじょう》して、その内....
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
スは夏に似ぬ冷気に襲《おそ》われ、一種|凄壮《せいそう》の気|漲《みなぎ》る時、
海国日本の快男児九名は真紅《しんく》のオォル持つ手に血のにじめるが如《ごと》き汗....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
たる通りに有之候。さて佐世保出帆後は連日の快晴にて暑気|燬くがごとく、さすが神州
海国男子も少々|辟易、もっとも同僚士官及び兵のうち八九名日射病に襲われたる者|有....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
になったが、この船こそは日本の唐津を経て、難波の津に向う勃海使の乗船であった。勃
海国というのはその時分、今の満洲の吉林辺にあった独立国で、時々こうして日本に貢物....
「見えざる敵」より 著者:海野十三
の秘密|扉の前に辿りついた。 悪漢ウルスキーなる人物は、マスクを取ると、いま上
海国際社交界の大立者として知らぬ人なき大東新報社長ジョン・ウルランドその人に外な....
「地球要塞」より 著者:海野十三
た。 近頃、外国でも、そろそろ見習いはじめたようであるが、わが国は、むかしから
海国日本の名に恥じず、この進歩的な潜水艦船陣を張り、堂々と世界の海をおさえている....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
面白いものと見えて一向下火にならないので弱っている。大に盛んに泳いで見る事は頗る
海国男子として結構な事であるが、人は自分のすきな事を他人にすすめたがるものなのだ....
「新春偶語」より 著者:寺田寅彦
と想像される。 敢えて農作関係ばかりとは限らず、系統的な海洋観測が我邦のような
海国にとっては軍事上からも水産事業のためにも非常に必要であるということは、実に分....
「落合町山川記」より 著者:林芙美子
、自分の作品を尾崎女史に読んで聞いて貰ったのを覚えている。尾崎さんは鳥取の産で、
海国的な寂しい声を出す人であった。私より十年もの先輩で、三輪の家から目と鼻のとこ....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
引きあげるときが来た。考えてみると、よくも、あれだけの困難と不自由とをしのいで、
海国日本の男らしく、生きてきたものだ。 一人一人の、力はよわい。ちえもたりない....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
海の上をゆっくりゆっくり翔けて行く。 ジョンは英国の少年である。そうして英国は
海国である。ジョン少年は子供ながら、海の知識には富んでいた。丸木舟ぐらい漕ぐこと....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
人々は互いにこんなことを云った。 その時唐の朝廷に一大事件が勃発した。 渤
海国の使者が来て、国書を奉呈したのであった。 国書は渤海語で書かれてあった。満....
「政事と教育と分離すべし」より 著者:福沢諭吉
教育の効は緩慢なり。例えば一国に農業を興さんとし商売を盛ならしめんとし、あるいは
海国にして航海の術を勉めしめんとするときは、その政府において自から奨励の法あり。....
「黒船来航」より 著者:服部之総
績にてらして日本の愛国者にはよく分っていた。だからこそ林子平《はやししへい》が『
海国兵談《かいこくへいだん》』を出し、橋本左内《はしもとさない》は日本が「第二の....
「痴人と死と」より 著者:ホーフマンスタールフーゴー・フォン
辺《あたり》には、大船《おおぶね》に乗って風波《ふうは》を破って行《ゆ》く大胆な
海国《かいこく》の民の住んでいる町々があるのだ。その船人《ふなびと》はまだ船の櫓....