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海外
「海外〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
海外の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
梵天帝釈《ぼんてんたいしゃく》、下《しも》は堅牢地神《けんろうじしん》、殊には内
海外海《ないかいげかい》竜神八部《りゅうじんはちぶ》、応護《おうご》の眦《まなじ....
「或る女」より 著者:有島武郎
交迭してできた桂《かつら》内閣に対していろいろな注文を提出した論文が掲げられて、
海外通信にはシナ領土内における日露《にちろ》の経済的関係を説いたチリコフ伯の演説....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
見ればよくよくやむを得ぬという事情があるでもなく、二年も三年も妻子を郷国に置いて
海外に悠遊し、旅情のさびしみなどはむしろ一種の興味としてもてあそんでいるのだ。そ....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
ん」 正吉は区長さんのいうことが理解できなかった。土地がせまくなったところへ、
海外から大ぜいの同胞《どうほう》がもどって来たので、たいへん暮しにくくなり、来る....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
を得ざるより、その処置につき勘考中、カションこれを聞き込み、その銭を一手に引受け
海外の市場に輸出し大に儲けんとして香港に送りしに、陸揚の際に銭を積みたる端船覆没....
「迷信解」より 著者:井上円了
シナの古書に出でたる俗説にして、毫も信ずるに足らぬ妄談である。多分その起こりは『
海外経』であろうと思うが、その書中に「東海の中に山あり。その上に大なる桃樹ありて....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
日の待遇には余り平らかでなかったが、東京の編輯局には毎日あるいは隔日に出掛けて、
海外電報や戦地の通信を瞬時も早く読むのを楽みとしていた。 「砲声聞ゆ」という電報....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
常一郎、陸実等、いずれも聞ゆる曲者が顔を列べ、而して表玄関の受附には明治の初年に
海外旅行免状を二番目に請取って露国の脳脊髄系を縦断した大旅行家の嵯峨寿安が控えて....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
底して、剛毅果断の気象に富んでいた。 青木は外国婦人を娶ったが、森は明治の初め
海外留学の先駈をした日本婦人と結婚した。式を挙げるに福沢先生を証人に立てて外国風....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
安南の海をよぎり、これを書す。) 弟 桐城 張祖翼 逖先未定艸 風雨共帰舟、言従
海外遊、鐙明孤塔遠、風圧片帆遒、海水平如砥、客心間似鴎、他年応相済、莫漫説欧洲。....
「西航日録」より 著者:井上円了
マラヤ山下よりする仏教は新しい展開をするであろう。) 今夕、この本邦をさること
海外数千里のカルカッタ府にありて、哲学館同窓会を開くことを得たるは、だれも夢想し....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
青山はあるのだ)の気慨あるを要す。いやしくもこの気慨あるものは、自国を遊園とし、
海外を工場とし、よろしく遠く天涯万里に向かって雄飛活躍せざるべからず。国運発展の....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
になり、日本の軍事力の増強とアメリカへの軍事的義務の遂行を強制されることによって
海外派兵はさけられなくなり、憲法第九条はまったく空文化することになる。とくにこの....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
る。それにこの異郷の生活によって得たものは、ただ年をとったことだけだった……と。
海外へ雄飛して故国に錦を飾るのを夢みた私だが、いまやその夢はこなごなにくだけ、私....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
人も忙しそうに歩きまわっていた。が、岡本さんの話によれば、今では店の組織も変り、
海外へ紙を輸出するのにもいろいろ計画を立てて居るらしい。 「この辺もすっかり変っ....