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「海容〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

海容の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二十世紀旗手」より 著者:太宰治
ひとつもなし。蘭童《らんどう》あるが故に、一女優のひとすじの愛あらわれ、菊池寛の海容《かいよう》の人情讃えられ、または蘭童かかりつけの××の閨房《けいぼう》に御....
グッド・バイ」より 著者:太宰治
ば目から鼻に抜けるほどの才物であった。 キヌ子にさんざんムダ使いされて、黙って海容《かいよう》の美徳を示しているなんて、とてもそんな事の出来る性格ではなかった....
風の便り」より 著者:太宰治
いました。やっぱり、どこか、ふざけた書きかたですね。くるしまぎれのお道化です。御海容ねがいます。 この、つまらない山の中の温泉場へ来てから、もう三日になります....
新ハムレット」より 著者:太宰治
する。不馴れの老爺もまじっている劇団ゆえ、むさくるしいところもございましょうが御海容のほど願い上げます。ホレーショーどのは、外国仕込みの人気俳優、まず、御挨拶は....
創生記」より 著者:太宰治
わがためのブランデス先生、おそらくは、わが死後、――いやだ! 真珠の雨。無言の海容。すべて、これらのお慈悲、ひねこびた倒錯の愛情、無意識の女々しき復讐心より発....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
ごとが出そうであるが、本篇に必要で、酢にするように切離せないのだから、しばらく御海容を願いたい。 「……干鯛かいらいし……ええと、蛸とくあのく鱈、三百三もんに買....
瘠我慢の説」より 著者:榎本武揚
月六日安芳 福沢先生 拙、此程より所労平臥中、筆を採るに懶く、乱筆|蒙御海容度候。 榎本武揚氏の答書 拝復。過日|御示被下候貴著|瘠我慢中、....