海峡[語句情報] »
海峡
「海峡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
海峡の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小さき者へ」より 著者:有島武郎
は、暗い停車場のプラットフォームから私たちに名残《なご》りを惜しんだ。陰鬱な津軽
海峡の海の色も後ろになった。東京まで付いて来てくれた一人の学生は、お前たちの中の....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
争を余儀なくされ、遂に敗れた。イギリスはその貧弱な陸上兵力にかかわらず、ドーバー
海峡という恐るべき大水濠の掩護によって、ナポレオンの決戦戦争を阻止したのである。....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
「犠牲艦隊じゃったのは四五年前までのことじゃ。日本が東シナ海を、琉球列島と台湾
海峡で封鎖すれば、どんなに強くなるかということは、米国がよく知っている。この辺は....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
は、世にも見事な眺めであった。東を見れば、大阪湾をへだてて紀伊半島が、西を見れば
海峡をへだてて四国の山々、更に瀬戸内海にうかぶ島々が、手にとるように見渡せるので....
「地球要塞」より 著者:海野十三
壊機によりて、悉《ことごと》く削《けず》り取り、瀬戸内海をはじめ各湾、各水道、各
海峡等を埋め、もって日本全土を、簡単なる弧状《こじょう》に改め、その外側を、堅牢....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
新長距離砲をもって酬いん!” という記事もあって、いよいよ近く英独は、ドーヴァ
海峡を距てて対戦するであろうことを示唆しているものもあった。 「そうすると、中国....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
島附近へとって、日本艦隊をおびきよせ、そのあたりで撃滅し、次に北上を開始し、紀淡
海峡をおしきって、瀬戸内海をつくんだ。そのうえで、艦載爆撃機をとばせて、大阪を中....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
、いまやその帰航の途にあった。 印度を出て、馬来半島とスマトラ島の間のマラッカ
海峡を東へ出ると、そこは馬来半島の南端シンガポールである。大英帝国が東洋方面を睨....
「母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
う考えでした。マルコは夜もねむることが出来ませんでした。 でも、ジブラルタルの
海峡がすぎた後で、はじめて大西洋を見た時には元気も出てきました。望も出てきました....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
にのって出発した。汽車はこれから大阪をすぎ中国筋をまっしぐらに走りつづけて、関門
海峡をへて、長崎にゆき、ここから船にのった。三十日は長崎の宿に一泊して、明くる三....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
蹴散らし蹴散らし、いささかのセンチを目に浮べて、悲喜交々、闘志を抱いて渡る関門の
海峡を、逆に白波を追っていた連絡船の中で、夢野久作の正体を発見したのである。 「....
「西航日録」より 著者:井上円了
ろうか。) 十一月二十五日天明、呉淞抜錨。シナ大陸に沿って南進し、二十六日台湾
海峡に入る。終日曇晴、風波やや高し。二十七日快晴、暑気にわかに加わる。一昨日まで....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
黒雲四方に遮り、はるかに電光を見るも、雷雨来たらず。 十九日、炎晴。早朝わが船
海峡に入り、左右に林巒の鬱然たるを指顧して過ぐ。これより海ようやくひろく、終日ま....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
積極的支持と協力をあたえる。とくに第四次貿易協定の完全実施を実現する。さらに台湾
海峡をめぐる問題にかんしていえば、蒋介石グループにたいする軍事的支援、とくに台湾....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
に赫々たる戦果を挙げ全欧州大陸を風靡したが、海を隔てたしかも僅か三十里のドーバー
海峡のため英国との戦争は十年余の持久戦争となったのである。但しこれはむしろ2項の....