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「海州〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

海州の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
が、社会主義連邦のどこかに現われるのであった。ところが事態は急転して、日本軍の沿海州撤退を転機に極東白系の没落が始まり、瞬く間に白露窮民の無料宿泊所と化したので....
安重根」より 著者:谷譲次
り知らないようだねえ。(間。禹徳淳は答えない)僕のおやじは安泰勲と言って、黄海道海州の生れさ。科挙に及第して進士なんだ。(長い間。次第に述懐的に)そうだ、僕の家....
ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
義が発達した。儲けるすき間のなくなった資本家が、先ず朝鮮をしゃぶり抜いて満州や沿海州へ侵入し、ひと当てやろうとしていることは知らない者のない歴史的事実だ。 大....
一九三二年の春」より 著者:宮本百合子
て来る時、丁度こんな風にたえ間なく雪が降り、黒い木が猪の背中の毛のように見える沿海州の山の間を通過するシベリア鉄道の車室で、わたしはタイプライタアを打っていた。....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
に西比利亜の東部に隠然たる勢力を張っておりますセミヨノフ、ホルワット両将軍は、沿海州に於ける日本の利権を米国に引渡す黙契の下に、軍資金と武器の密輸入をしている…....
爆弾太平記」より 著者:夢野久作
鮮はどうだ。南鮮沿海の到る処が処女漁場で取巻かれているじゃないか。況んや露領|沿海州に於てをやだ。……これに進出しないでドウなるものか。日本内地三千万の人口過剰....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
そもそも鯨というものは」……というので咳一咳。先ず明治二十年代の郡司大尉の露領沿海州荒しから始まって、肥後の五島列島から慶南、忠清、咸竟南北道、図們江、沿海州、....
新しきシベリアを横切る」より 著者:宮本百合子
めて、 ――シベリアにはもう雪がありましたか? と自分にきいた。ほんとに! 沿海州を走っているのだ。 食堂車内は今夜賑やかだった。ずっとモスクワから乗りつづ....
大震火災記」より 著者:鈴木三重吉
点を売って十五万元のお金をよこされました。 そのほかロシヤでも、よゆうの少い沿海州の市民たちでさえも、全力をあげて日本を救えとさけび、フランス、イタリー、メキ....
海豹島」より 著者:久生十蘭
、網走監獄で七年の懲治を受けた無智狂暴な人間であり、他の二名の大工はサガレンや沿海州を流れ歩き、砂金掘りや官林盗伐に従事していた無法粗雑な男どもで、看視員が島を....
鯛釣り素人咄」より 著者:佐藤垢石
から北海道まで棲んでいる。日本海は北海道から山陰道に至るところどこの海にもまた沿海州から朝鮮の東海岸でも漁獲がある。支那海にも広く棲んでいて、朝鮮西海岸、釜山沖....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
、その中に有名の神画を懸く。この地には旅館の美かつ大なるもの多し。その市外および海州には樹木鬱然として、幽邃を極む。実に避暑の良地たり。市中には箱根細工のごとき....
三国志」より 著者:吉川英治
は、小沛を離散の後、いずこに身をひそめていたのか」 玄徳が問うと、 「てまえは海州の片田舎にかくれました」 と、関羽は答えたが、張飛は、 「ぜひなく※蕩山に....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
輝き輝きしている。だがその下の遥かの遥かの寒い霞の曇りはどうだ。向うの何処かに沿海州。 荒れてる、荒れてる。外は飛沫が凄まじいが、三四五六丁の此方はまたとろり....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
国防の根拠地である。東亜連盟が直接新疆を防衛する事は至難であるが、満州国のソ領沿海州に対する有利な位置は在満州国の兵備が充実しておれば間接に新疆方面をも防衛する....