海手[語句情報] »
海手
「海手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
海手の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春昼」より 著者:泉鏡花
に、屋根の七八ツ重ったのが、この村の中心で、それから峡の方へ飛々にまばらになり、
海手と二、三|町が間人家が途絶えて、かえって折曲ったこの小路の両側へ、また飛々に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
でした。日本橋からさきは八丁堀、霊岸島、新川、新堀、永代際まで、築地の御門跡から
海手、木挽町《こびきちょう》の芝居も、佃島《つくだじま》もすっかり焼けてしまいま....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
二十六|夜待《やまち》 七月二十六日は二十六夜待で、芝高輪、品川、築地の
海手《うみて》、深川洲崎、湯島天神の境内などにはほとんど江戸じゅうの老若が日暮ま....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
おそらくは「人間《にんげん》」という言葉において、句作の力点を求めたのであろう。
海手《うみて》より日は照《てり》つけて山桜 海岸に近い南国の風景であり、光と色....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
洲の岬の蘆原まで一望|渺たる広場、船大工の小屋が飛々、離々たる原上の秋の草。風が
海手からまともに吹きあてるので、満潮の河心へ乗ってるような船はここにおいて大分揺....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
こへまいるまで、義貞、つい存じもよらなかった。――なにぶんにも野戦一|色の兵馬、
海手はいかがせんと案じていたが、これで上々の配置がなると申すもの。……して、すで....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、決死の者およそ七千を向けて打ちくだく」 「御本陣をどこに」 「さしずめ、陸手と
海手の両方面へたいして、司令によい所といえば……。まず兵庫の中を一条まっすぐに通....