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海抜
「海抜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
海抜の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
。これいずこの国においても植林の結果としてじきに現わるるものであります。もちろん
海抜六百尺をもって最高点となすユトランドにおいてはわが邦《くに》のごとき山国《や....
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
りき》 翌日午前六時|大子《だいご》駅出発。これから八里の山道を登って、今夜は
海抜三千三百三十三尺、八溝山《やみぞさん》の絶頂に露営する積りである。そこで剛力....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
れですかと聴くと、いいえと、銅びかりのしたその老人は首をふった。その峰は、ここが
海抜約一万六千フィートとすれば、おそらくそれを抜くこと八千フィートあまりだろう。....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
いるのである、船体をやや斜めに傾けて……。 そんなことが有り得べき道理はない。
海抜五千十七|米《メートル》のヘルナーの峰に、大海を渡るために作られた汽船が航行....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
一 木曾街道、奈良井の駅は、中央線起点、飯田町より一五八|哩二、
海抜三二〇〇尺、と言い出すより、膝栗毛を思う方が手っ取り早く行旅の情を催させる。....
「人間灰」より 著者:海野十三
1 赤沢博士の経営する空気工場は
海抜一千三百メートルの高原にある右足湖畔に建っていた。この空気工場では、三年ほど....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
ことだけを覚えている。碓氷峠にはまだアプト式の鉄道も布かれてなかった。そしてその
海抜幾千尺か幾里かの峠を、僕等は二台のガタ馬車で走った。一台には父の同僚の家族が....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
川原を進み尾根に取付き等してなかなか渉らず、力つき暗くなりたれば河原に野宿せり、
海抜五五〇〇尺くらいのところにて寒し、七時半。 十四日(土曜日)晴 幸いに雨に....
「名勝地帯」より 著者:黒島伝治
そこは、南に富士山を背負い、北に湖水をひかえた名勝地帯だった。
海抜、二千六百尺。湖の中に島があった。 見物客が、ドライブしてやって来る。何と....
「地球要塞」より 著者:海野十三
て、強力なるその機械を十万台から整備するようになったのである。これを使えば、あの
海抜四千メートル余もある富士山も、百台の機械でもって、わずか一時間のうちに、きれ....
「雷」より 著者:海野十三
の甲斐の国を、甲州街道にとって東へ東へと出てゆくと、やがて上野原、与瀬あたりから
海抜の高度が落ちてきて、遂に東京府に入って浅川あたりで山が切れ、代り合って武蔵野....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
いる、山麓では緑色の毛氈を敷いたように見えるから、よく方位を見定めておくとよい。
海抜約二千|米突以上は、雑木次第に減じ、ミヤマカンバ、ミヤマハンノキ、ミヤマナナ....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
上の偉大なること、天下に比なく、群峰|攅って天を刺し、旭川の市街を圧す。最高峰は
海抜七千五百五十八尺、ただに北海道の十国島に冠たるのみならず、九州になく、四国に....
「周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
ある。 山陽鉄道田布施駅から西北に進むこと二十余町にして早くも麓に達した。山は
海抜三百五十二メートル、さして高いと云えぬながらも、群小諸山の間に嶄然頭角を現わ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
近く接するを得たり。この島は全く高山によりて成り、その最高峰はわが富士山と同じく
海抜一万二千尺ありというも、雲煙に閉じられて望むことを得ざるは遺憾なりとす。ここ....