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海湾
「海湾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
海湾の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
押出しているのだそうである。地質学者の計算によると、五万年の後《のち》には今の渤
海湾《ぼっかいわん》が全く埋《うま》ってしまう都合になっていますと木戸君が語られ....
「三つの窓」より 著者:芥川竜之介
2 三人 一等戦闘艦××はある海戦を終った後、五隻の軍艦を従えながら、静かに鎮
海湾へ向って行った。海はいつか夜になっていた。が、左舷の水平線の上には大きい鎌な....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
はあきあきだ。今度もかけちがいましてお目にかからんけりゃ、わが輩は、だ、長駆|渤
海湾に乗り込んで、太沽の砲台に砲丸の一つもお見舞い申さんと、堪忍袋がたまらん」 ....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
れは対州の警察が嘗めさせられた苦い経験から割出した最後手段だ。一方にその頃まだ鎮
海湾に居た水雷艇隊を動かしてもらって、南鮮沿海を櫛の歯で梳くように一掃してもらう....
「鴉片を喫む美少年」より 著者:国枝史郎
及び喜望峰の兵、一万五千人を引率し、軍艦二十六隻をひきい、大砲百四十門を携え、定
海湾、舟山島、乍浦、寧波等を占領し、更に司令官ゴフと計り、海陸共同して進撃し、呉....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
。 ああ鬼の島、怪しい入江、そこにはどんな秘密がかくされているのだろうか。 碧
海湾の朝 その夜『最上』は、狼岩のかげで碇泊した。清少年と※代さんは、ハンモッ....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
の景色である。 東京の水を論ずるに当ってまずこれを区別して見るに、第一は品川の
海湾、第二は隅田川|中川《なかがわ》六郷川《ろくごうがわ》の如き天然の河流、第三....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
実に風致に乏しき地勢といわざるべからず。これに反して日本には、いたるところの山川
海湾は天然の画図を現出し、人をして知らず識らず風雅の思想に富ましむ。これ、わが邦....
「西航日録」より 著者:井上円了
ガポールよりここに至るまで、千八百海里余ありという。フーグリ河は恒河の分流なり。
海湾よりさかのぼることおよそ百マイルにして、カルカッタ府に通ず。この運河の間は、....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
候はわれよりも温暖なり。午前、植物園を通観す。園内広闊にして、地形高低あり。かつ
海湾に浜し、内外の風致、自然の美を呈す。ときに秋芳色を競い、なかんずく菊花全盛を....