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海猫
「海猫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
海猫の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
* ある若い男の話である、青函連絡船のデッキの上で、飛びかわす
海猫の群れを見ていたら、その内の一羽が空中を飛行しながら片方の足でちょいちょいと....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
た。その果てに夕陽に照り映える日本海が蒼々と拡がっていた。啼き声を立てて、無数の
海猫が浪のうえに凝まっていた。 その晩、庸三が風呂へ入って、食事をすましたとこ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
だい、この鳥は何だか知っているかい、アルバトロスの雛《ひな》じゃあるまいね」 「
海猫《うみねこ》!」 と高く叫んだのは、マドロスの声ではありませんでした。 六十....
「津浪と人間」より 著者:寺田寅彦
して運命の一万数千日の終りの日が忍びやかに近づくのである。鉄砲の音に驚いて立った
海猫が、いつの間にかまた寄って来るのと本質的の区別はないのである。 これが、二....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
竈湾内はその港内まで、船の通る道をのぞいて、みんなノリシビだね。そして頭の上には
海猫というのが啼き舞っているね。見たところはカモメのようだが「ニャーオ」といって....