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「海神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

海神の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
息吹きと飛び行く、 されど神はその止度なく暴るることは許さじ。 (注一) ここで海神ポセイドン(Poseidon)の配偶アムフィトリートが地の縁辺を腕で抱えると....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
枚の白金に変りました。さらにその辺の土を掘り返すと、数千両の銀が発見されました。海神 江南の朱廷禹という人の親戚なにがしが海を渡るときに難風に逢いまして、舟が....
星女郎」より 著者:泉鏡花
を揺って、薄暗い谷に沈む。 十三 女巫澆酒雲満空。玉炉炭火香鼕鼕。海神山鬼来座中。紙銭※風。相思木帖金舞鸞。 ※杯盤。山魅食時人森寒。 境の足は....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
切りといたしますが、ただ私として、ちょっとここで申添えて置きたいと思いますのは、海神の怒りの件でございます。大和武尊さまのような、あんな御立派なお方が、何故なれ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
乳乞うがごとく、天つ水仰ぎてぞ待つ、あしひきの山のたをりに、彼の見ゆる天の白雲、海神の沖つ宮辺に、立ち渡りとの曇り合ひて、雨も賜はね」云々とあるものである。「こ....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
艇に乗り込んでしまった。あの人は、墺太利の、いや欧羅巴きっての名将なんだ。鬼神、海神といわれる――いつかウインに、記念像を持つのは、この人以外にはないというから....
余齢初旅」より 著者:上村松園
私にもうれしいものであった。そしていろいろと歓待していただいたのであった。 上海神社というのへ参詣する。十一月三日はこちらの明治節のいい日であったので、結婚式....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
ですから。……ところで(船中には、一人坊主を忌むとて、出家一|人のみ立交る時は、海神の祟ありと聞けば、彼の美女の心、いかばかりか、尚おその上に傷みなむ。坊主には....
妖怪学」より 著者:井上円了
とは愚俗の説明にして、例えば、海上にて風波に際会すれば、愚俗これを解して曰く、「海神、祟をなすなり」と。また、山上にありて暴風に会すれば、「これ、山神怒りをなす....
「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
天孫の御子なる彦火火出見尊、その御孫なる※草葺不合尊は、また共に同じく国津神たる海神の女を妃と遊ばされたと伝えられている。これすなわち、山海共に皇室の御稜威に服....
人身御供と人柱」より 著者:喜田貞吉
い、舟とともにこれに乗ったすべての人々の生命が奪われる虞の生じた場合には、それは海神が人間を希望している為だと解する。にわかに濃霧が山を閉じ籠めて、旅客が行くべ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
来たり、甲板上に踞すれば、ほとんど炎熱を覚えず。午前十時、船客中十余人、仮装して海神ネプチューンの行列をなし、裁判を開き、有罪と認むるものを水中に投ずる古例の祭....
噴水物語」より 著者:岡本かの子
簾の滝のように水で充ちている。その上にトリトンに牽かして行く貝殻型の車駕に御して海神が嘯いている。夏の真昼、水の落ち口の池の角のところに佇って、あのきらきら降り....
古事記」より 著者:太安万侶
七、ヒコホホデミの命 海幸《うみさち》と山幸 ――西方の海岸地帶に傳わつた海神の宮訪問の神話で、異郷説話の一つである。政治的な意味として隼人の服從が語られ....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
。偃松の枝を堆く積み重ねた上に茣蓙を敷いて、鹿の寝床のようなものが出来上った頃、海神の弄ぶ紅玉のような落日の影が日本海の水平線上に顕れたが、間もなく沈んでしまう....