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海老錠
「海老錠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
海老錠の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
るぐる捲いていた。それは(スクルージは精密にそれを観察して見た)、弗箱や、鍵や、
海老錠や、台帳や、証券や、鋼鉄で細工をした重い財嚢やで出来ていた。彼の体躯は透き....
「反抗」より 著者:豊島与志雄
路次の奥に、駄菓子屋の裏口と思われる辺に、一枚の開扉《ひらき》があって、外から
海老錠《えびじょう》がかかっていた。お清は帯の間から鍵を取出して、それを開いた。....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
、緑青と苔《こけ》とがいっぱい生じてる二本の柱にはめ込まれ、ゆがみ揺らめいていて
海老錠《えびじょう》のかかってるその古い鉄門の格子《こうし》越しに、しばしば無遠....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ないような瞬間にあった。アンジョーラは戸に横木を入れ、※《かけがね》をし、錠前と
海老錠《えびじょう》との二重の締まりをした。その間も、兵士らは銃床尾で工兵らは斧....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
じゅうがそうぞうしくなった。重い扉の開いたり閉じたりする音、鉄の閂《かんぬき》や
海老錠《えびじょう》のきしる音、看守の帯にさがってる鍵束のがちゃつく音、階段の上....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
蔵、駿河《するが》の為《ため》の三人。一日に四十里《しじゅうり》歩くとか、毛抜で
海老錠《えびじょう》をはずすとか不思議な芸を持ったやつばかり。手下のかずも五十人....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
思いなりにさせてやろう」 急に坐りなおして、殊勝らしく首を垂れているところへ、
海老錠をはずし、ドンと潜り格子をついて入って来たのが、お待ちかねの藤波友衛。形ど....