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海蔵
「海蔵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
海蔵の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「牛をつないだ椿の木」より 著者:新美南吉
助《りすけ》さんは、それに牛《うし》をつなぎました。 人力曳《じんりきひ》きの
海蔵《かいぞう》さんも、椿《つばき》の根本《ねもと》へ人力車《じんりきしゃ》をお....
「乱世」より 著者:菊池寛
されて、四日市の北一里にある海村、羽津の光明寺に幽閉されてしまった。そこからは、
海蔵川原の刑場がつい目の先に見えていた。 二 桑名藩で、馬....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
けれども、それでも一ぺんホントウの父というものとおっ母というものに会いてえな――
海蔵寺の方丈様のおっしゃるには、地蔵様というものは親なし子を大事にして下さる仏様....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
「そうか、お前の覚え込みの悪いのには閉口だが、覚え込むと忘れないだけが感心だ」
海蔵寺の東妙《とうみょう》という坊さんは、気の軽い、仕事のまめな方丈様で、与八と....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
のように、強くそのことを感ぜしめられました。
そこへ、ノソリと入って来たのは、
海蔵寺から帰った与八です。
六十
その翌日、東妙和尚と、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
供が守《もり》をしてくれるから、自分の仕事もよく手が廻ります。仕事の合間、与八は
海蔵寺の東妙和尚について、和讃《わさん》だの、経文《きょうもん》の初歩だのという....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
武州沢井の机竜之助の剣術の道場の中で、雨が降る日には、与八が彫刻をしています。
海蔵寺の東妙和尚が彫刻に妙を得ていたものですから、それを見様見真似に与八が像を刻....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ないで、一時は挨拶に困ったけれど、 「御神門でござんすか。御神門ならば、南の方が
海蔵門と申しまして、東が春敲門《しゅんこうもん》……」 これが、またお角さんに....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
有する彫刻術の技能はそれよりほかに表現の方法を持たないところのもの、つまり沢井の
海蔵寺以来の手練――与八は、悪女の裏に地蔵様の面影《おもかげ》を彫りつつ彫り進ん....
「花咲ける石」より 著者:坂口安吾
はよろしく頼むぞ」 あとを儀八と太助にまかせて、房吉は山へ戻った。そして追貝の
海蔵寺と平川村の明覚院に道場を構え、星野作左衛門の娘をめとって定住した。 ....