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「海軍省〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

海軍省の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
。 「旦那」郵吉は、大きい鞄の中から、出しにくそうに、白い角封筒を取り出した。「海軍省からの、でございますよ」 「なに、海軍省から!」 長造の顔は、サッと青ざ....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
各宮邸、東久邇宮鳥居坂御殿、李鍵公御殿などが災厄を受け、 公共施設では外務省、海軍省、運輸省、大審院、控訴院、特許局、日本赤十字社の一部ないし大部の焼失をみた....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
来たような本居宣長の生涯なぞがこんな時に顧みられようはずもなかった。橋本|雅邦は海軍省の製図に通うといい、狩野芳崖も荒物屋の店に隠れた。 おそらくもう一度来て....
地球要塞」より 著者:海野十三
呑気《のんき》なことをいっては困る。貴官の話を聞いていると、まるで、ワシントンの海軍省の応接室で、貴官の話を承っているようじゃないか。現在の事態は、そんなもので....
沈没男」より 著者:海野十三
心あれ。 余は、どうせ乗艦するなら、いきのいい海戦を見物したいものと思い、英国海軍省に対し、ドーヴァ、ダンジネル、ハリッチの三根拠地のいずれかにて、英艦に乗込....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
本の支配者、特に政府当局が直接関心するものは、言論である。之は主として内務省と陸海軍省との方針に出る。之は云うまでもなく言論取締りのイニシャティヴを取るのである....
社会時評」より 著者:戸坂潤
しないか、それでは、外のことはとにかく、××××の威信を傷ける惧れがある。そう陸海軍省側は故障を持ち込んだそうである。もっと抽象的な発表形式を採用しろというのが....
銀座は昔からハイカラな所」より 著者:淡島寒月
は少し離れていますが、今の精養軒の前は釆女ヶ|原でした。俗にこれを海軍原と呼んで海軍省所属の原でしたが、ここで海軍省が初めて風船というものを揚げました。なにしろ....
雑記(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
る事などは忘れてしまって。 裏の方の芝地へ廻ってみても同様であった。裁判所だか海軍省だかの煉瓦を背景にした、まだ短夜の眠りのさめ切らぬような柳の梢に強い画趣の....
グロリア・スコット号」より 著者:ドイルアーサー・コナン
ると云う言葉を難なく信じてくれた。運送船グロリア・スコット号は航海中、失われたと海軍省より発表され、その本当の運命については、何事も世の中には知れなかった。ホト....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
の学術上の名声を高めたことは幾許であったろうか。」 もっともこの後といえども、海軍省や内務省等から学問上の事を問い合わせに来るようなことがあると、力の許す限り....
豆腐買い」より 著者:岡本かの子
うちに家を飛び出しましたよ。跣足ですよ。そして最初裁判所だと思って飛び込んだのが海軍省でしてね。 ――おばさん、此頃毎日お酒なんか飲むの。 お琴は二つ三つわざ....
三枚続」より 著者:泉鏡花
て、まず水のある処へ行きましたがね。 水ッてのは何、深川名物の溜池で、片一方は海軍省の材木の置場なんで、広ッ場。 一体堀割の土手|続で、これから八幡前へ出る....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
」 「マダ十分解らんが、勝利は確実だ。五隻か六隻は沈めたろう。電報は来ているが、海軍省が伏せてるから号外を出せないんだ、」とさも大本営か海軍省の幕僚でもあるよう....
戦争ジャーナリスト論」より 著者:戸坂潤
だ。 最も粗末な観念としての「戦争ジャーナリスト」の内、手近かにあるものは、陸海軍省記者クラブ式なジャーナリストである。と云うのは、軍部移動評に動員される種類....