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海軟風
「海軟風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
海軟風の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夏の小半日」より 著者:寺田寅彦
前にはたいてい風が弱くて、午後になると沖のほうから涼しい風が吹き出します。これは
海軟風ととなえるもので、地方によりいろいろな方言があります。陸地の上の空気は海上....
「夕凪と夕風」より 著者:寺田寅彦
とも事実である。 夕凪は夏の日の正常な天気のときにのみ典型的に現われる。午後の
海軟風(土佐ではマゼという)が衰えてやがて無風状態になると、気温は実際下がり始め....
「環礁」より 著者:中島敦
しかに。それだのに、その新しい・きびしいものへの翹望《ぎょうぼう》は、いつか快い
海軟風《かいなんぷう》の中へと融け去って、今はただ夢のような安逸と怠惰とだけが、....