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「海部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

海部の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
るとき天皇はそのころ吉備といっていた、今の備前、備中地方の、黒崎というところに、海部直という者の子で、黒媛というたいそうきりょうのよい娘がいるとお聞きになり、す....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
のはやすやすたることである。 『紀伊国名所図会《きいのくにめいしょずえ》』二之巻海部郡の部(文化八年発行)に「片葉《かたは》の蘆《あし》 和歌津《わかつ》や村の....
火の玉を見たこと」より 著者:牧野富太郎
、四国には、陰火がよく現われるところとして知られている土地がある。それは、徳島県海部郡なる日和佐町の附近で、ここには一つの川があって、その川の辺には時々陰火が現....
国栖の名義」より 著者:喜田貞吉
ぬ。 自分は遺物遺蹟の研究上、国栖人を以て、やはり隼人や、肥人や、出雲民族や、海部・土師部などと言われたものと同じく、石器時代から弥生式土器を使った、先住土着....
古事記」より 著者:太安万侶
但馬《たじま》の國の造の祖先です。上に出たタケトヨハヅラワケの王は、道守の臣・忍海部の造・御名部の造・稻羽の忍海部・丹波の竹野の別・依網《よさみ》の阿毘古等の祖....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
配している役儀上、いやとはいえないで、すぐに人相書を十数枚複写させ、それを美馬、海部、板野、三好などの各地の配下へ持たせて、しらみ潰しに各村を調べさせた一方、代....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
ばばアといい、この花を折っただけでも歯が抜けると信じられていた。九州も大分県の南海部郡ではハカゲバナ・ハモギ・ハンモゲ・歯抜けいばら等の異名がある。いずれも小児....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
事実だけでもほぼ明らかであるが、まだ別方面の証拠も幾つかある。阿波の三好・美馬・海部等の諸郡では、山村|到る処にタフを生産する。是は穀の木の皮または葛や藤の皮を....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
た大へんに気にする古風な考えが、神にも人間にも少くなかったようであります。阿波の海部川の水源には、轟きの滝、一名を王余魚の滝という大きな滝があって、山の中に王余....
来り人の地位と職業」より 著者:喜田貞吉
が阿波にあった。 乍恐奉願上覚 私義先代より当村へ来人候、以上。 明治四年未三月海部郡久保村見懸人 井上祖父八※ 同 岡本常吉※ 同 ....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
て、比較的得やすい職に活路を求めたのも少くはなかったであろう。文化九年の「阿波国海部郡多良村御蔵穢多棟付御改帳」に、 一、壱家 乙石 ....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
漁夫の社会的地位を明らかにせねばならぬ。 漁夫はすなわち海人で、古えにいわゆる海部の部族である。これを民族的に論ずれば、海部も農民も本来敢えて区別のあったもの....