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「海門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

海門の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空を飛ぶパラソル」より 著者:夢野久作
い法文科の門を潜って、生徒がウロウロしている地下室を通り抜けて、人通りのすくない海門戸に出ると、やっと上衣を脱いで汗を拭いた。ここまで来れば、もう捕まる心配は無....
火山の名について」より 著者:寺田寅彦
著「日本地図帳地名索引」、また「言泉」等によることにした。それにしても、たとえば海門岳が昔は開聞でヒラキキと呼ばれ、ヒラキキ神社があるなどと言われるとちょっと迷....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
カ大要塞を離れること、北方四、五十キロばかりいったところにあった。 この陸門と海門とは、いずれも十数条の大地下道により大要塞に連絡せられてあった。そして、要塞....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
会得截流那一句(流れを截《た》つの那《か》の一句を会得《えとく》せば) 何妨抹過海門関(何ぞ妨げん海門の関を抹過するを) と読まれるのもある。 どれもこれも....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
れは西の方へ向って船で行く趣である。 一首の意は、〔ともしびの〕(枕詞)明石の海門を通過する頃には、いよいよ家郷の大和の山々とも別れることとなるであろう。その....
香魚の讃」より 著者:佐藤垢石
制する興趣は、他に類を求めることができぬ。 また、野州の那須の山奥から出て湊の海門橋で海水と混じる那珂川にも、今年は大そう鮎が多い。中流の長倉、野口、阿波山、....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
人なのである。) メキシコは冬の旅路も暑ければ、芭蕉の蔭に人はすゞめり また、海門に砲台あるを望みて一吟す。 墨南湾一曲、街路繞。 (墨南部の湾は曲線を描き、....
本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
ある。万葉集に『沖つ国知らさむ君が染《し》め棺《やかた》、黄染《きじ》めの棺神の海門《と》渡る』とあるのは、黄に染めた柩が浪のままに流れて往く水葬の光景を詠じた....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
と馬で混み合っていた。 布令申す事 ひとつ。 来る十三日辰之上刻、豊前長門之海門、船島に於て、 当藩士巌流佐々木小次郎儀、試合仰せ被付。 相手方、作州牢人宮....