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海陸
「海陸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
海陸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ある。その他の知識や訓練は何も特に軍事教育を待った後に得られるものではない。現に
海陸軍の学校さえ、機械学、物理学、応用化学、語学等は勿論《もちろん》、剣道、柔道....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
く感じた。これと同時に、古来人間の信仰の力というものを怖ろしいほどに思い知った。
海陸ともに交通不便の昔から年々幾千万の人間は木の葉のような小さい舟に生命を托して....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
つより他に無いと見た。之に対して官軍の方略は、敵がその何れの策に出づるを顧みず、
海陸より鹿児島を攻むるにありとした。更に地方の騒乱を防ぐ為に、各鎮圧をして連絡厳....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
からそんな大志があったのか、どちらか分らない。 明けて文禄元年正月、太閤秀吉は
海陸の諸隊に命じて出発の期日並びに順序を定めた。一番は小西摂津守行長、松浦法印鎮....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
看破し、韮山攻囲軍の過半を割いて救援させて居る。欺くして戦線の兵は次第に増大し、
海陸の兵数は実に十四万八千人に上った。併し流石に天下の名城だけに、小田原城の宏大....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
所案内」には「H・S工場、――約十八町」と書かれている。 Y市は港町の関係上、
海陸連絡の運輸労働者――浜人足、仲仕が圧倒的に多かった。朝鮮人がその三割をしめて....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
、いずれも家政を改革し、費用を省略して、生活の道を立てる必要に迫られて来た。連年
海陸軍の兵備を充実するために莫大な入り用をかけて来た旧幕府では、彼らが知行の半高....
「おとずれ」より 著者:国木田独歩
久に逝きぬ。宮本二郎は永久を契りし貴嬢千葉富子に負かれ、われは十年の友宮本二郎と
海陸、幾久しく別れてまたいつあうべきやを知らず、かくてこの二人が楽しき春は永久に....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
に提出されるであろうところの彼等の発見した文書と共に、被告が、陛下の兵力と、その
海陸における配慮と戦備とについての明細書を所持していたことを示すであろう。しかし....
「鴉片を喫む美少年」より 著者:国枝史郎
大砲百四十門を携え、定海湾、舟山島、乍浦、寧波等を占領し、更に司令官ゴフと計り、
海陸共同して進撃し、呉淞を取り、上海を奪い、その上海を根拠とし、揚子江を堂々溯り....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
って四方を見ると、ここに居城を選んだ彼の識見の凡庸ならざることがハッキリするね。
海陸ともに交通の要点で、これにまさるいかなる要点も有り得ない。ビワ湖に面した安土....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
の日清戦争の場は妙な格好をした軍人が大勢出るので打ち毀してしまった。歌舞伎座の「
海陸連勝日章旗」は桜痴居士の作、これは大鳥公使の談判から原田重吉の平壌玄武門先登....
「正月の思い出」より 著者:岡本綺堂
八年の正月、その前年の七月から日清戦争が開かれている。すなわち軍国の新年である。
海陸ともに連戦|連捷、旧冬の十二月九日には上野公園で東京祝捷会が盛大に挙行され、....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
一日横浜出港以来、九月十四日ブラジル首府リオデジャネイロに着港せるまでの里程は、
海陸合計三万三千六十七マイルにして、そのうち海路(汽船)二万九千百三十四マイル、....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
て「会津※明治組重」という日清戦争劇を上演。 ○十一月、歌舞伎座にて日清戦争劇「
海陸連勝日章旗」を上演。菊五郎の原田重吉が玄武門破り、不評。 ○一月、新富座の中....