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海馬
「海馬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
海馬の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
つが一匹いる。どうも見りゃ海豹ではない。といって、膃肭獣でもない、海驢でもない。
海馬でもなし、海象でもない。さだめしこれは、新種奇獣だろうてえんで、いちばん折竹....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
早め薬とかいって鍋でぐつぐつ煮てござる。安産のまじないに要るとか言って、子安貝、
海馬、松茸の石づき、何の事やら、わけのわからぬものを四方八方に使いを走らせて取寄....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
験させられるのである。たとえば流氷のようなものでも舷側で押しくずされるぐあいや、
海馬が穴から顔をだす様子などから、その氷塊の堅さや重さや厚さなどが、ほとんど感覚....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
とす。その時王の使|喚《おめ》いて彼を海へ追い込み、牝馬を伴れ帰って介抱すれば、
海馬生まると(一八一四年版ラングレー仏訳『シンドバード航海記』一二頁)。『水経注....
「怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
とう」 僕は、心からそう感謝して、怪物の肌を撫で廻した。すると、それは海の怪物
海馬か、海象か、鯨といった感じである。 「あッ! いけない。
海馬や鯨だったら、こ....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
袋鼠、鷲、白鳥、雉、鼠、蛙、鯉など、なお一層下って千分の一より一万分の一の間には
海馬、鯨、鰐、海鰻、章魚などがひかえている。それで現世界における動物の脳の目方は....
「馬妖記」より 著者:岡本綺堂
とばかりを待ち暮らしている若侍たちの耳に、こういう噂が伝えられた。 「多々良川に
海馬が出るそうだ。」 名島の城は多々良村に築かれていて、その城下に近いところを....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
pe-pyjama キャフェの派手な大日傘の下にいた 〔Bole'ro〕 さては
海馬島の
海馬のように砂浜に寝ころんでいた裸人種《ニュディスト》に至るまで、渚から....