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「海驢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

海驢の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
き揚げて来る途中、人のようなものが浪をかいて彼等の船を追ってくるのを見た。人か、海驢か、海豚かと、月の光りで海のうえを透かしてみると、どうもそれは人の形であるら....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
た新荷でがして」と、海豹使いのヒューリングがしきりと喋っている。なかには、海豹、海驢、緑海豹など十匹ほどのものが、鰭で打ちあいウオーウオーと咆えながら、狭いなか....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ボーン文庫本、ケートレイの『精魅誌《フェヤリー・ミソロジー》』一六二頁)。これは海驢、海馬などいう名が支那にも欧州にもあるごとく、遠見あたかも馬様に見える海獣(....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
群っていて、それの吠える声は岩々にこだましていた。 私はその後になって、それが海驢というものであり、全然害をしないものであることを知った。 しかし、磯が険難....
」より 著者:岡本かの子
のを、掌で知り、たった一夜の中にも、こんなに肉体の新陳代謝の激しい自分を、まるで海驢のようだと思った。(事実海驢はそういう生理の動物かどうか知らなかったけれど)....
古事記」より 著者:太安万侶
こで海神が自分で出て見て、「これは貴い御子樣だ」と言つて、内にお連れ申し上げて、海驢《あじか》の皮八枚を敷き、その上に絹《きぬ》の敷物を八枚敷いて、御案内申し上....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
した壮快さを伝えて置きたい。全く内地にもすくない水郷だという感じが私を喜ばせた。海驢のように黒くて大きな流木も浮んで見えた。ベェリヴェヤワのお母さん七面鳥は私の....