海鼠形[語句情報] » 海鼠形

「海鼠形〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

海鼠形の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鸚鵡蔵代首伝説」より 著者:国枝史郎
甍を光らせ、白壁を明るめて立っていた。白壁づくりではあったが、その裾廻りだけが、海鼠形になっていて、離れて望めば、蔵が裾模様でも着ているように見えた。正面に二段....
註文帳」より 著者:泉鏡花
よれの三尺、胞衣かと怪まれる帽を冠って、手拭を首に巻き、引出し附のがたがた箱と、海鼠形の小盥、もう一ツ小盥を累ねたのを両方振分にして天秤で担いだ、六十ばかりの親....
食道楽」より 著者:村井弦斎
の分量は糯米二升に百四、五十|匁《もんめ》だね、それに少しの塩を加える。そうして海鼠形《なまこがた》に取って直《す》ぐに薄く切って干すが外の物へ並べるとベタベタ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、宝蔵のうちの古刀とか鏡とかには異状はなかったが、多年|蓄えられてあった砂金だの海鼠形の物だの、貨幣となっているものだのを合せておよそ何貫目というかねが一度に失....