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消し止める
「消し止める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
消し止めるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「函館の大火について」より 著者:寺田寅彦
る消防設備が完成していてもなんの役にも立つはずはない。それどころか五分十分以内に
消し止める設備が完成すればするほど、万一の異常の条件によって生じた大火に対する研....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ございませんでした?」 「ええ、そうなのよ」 「その時、あなたはなぜ、人を呼んで
消し止めることをなさらないで、こんな遠くまで逃げて来ておしまいになりましたか、あ....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
と、ものすごい声で叫びながら石垣の下へ飛び降り、草の上をころげ廻ってようやく火を
消し止めると、小走りをしながら雑木林の中へ消え失せた。 跡をも見ずに逃げ帰った....
「簪を挿した蛇」より 著者:中谷宇吉郎
問がある。幼い日の夢は奔放《ほんぽう》であり荒唐でもあるが、そういう夢も余り早く
消し止めることは考えものである。海坊主も河童《かっぱ》も知らない子供は可哀想であ....