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消し飛
「消し飛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
消し飛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
出してしまった。こんな痩せてひょろひょろした虎退治があろうかと、朝からの不機嫌が
消し飛んでしまった。煙草を渡すと赤井は、 「封を切ってないね」 豹一は幾らか恥....
「浮浪漫語」より 著者:辻潤
ない。自分の存在が怪しくなってくる位だから、世間や社会の存在はそれ以前に何処かへ
消し飛んでいる。そんな時に、どうかすると「浮浪人の法悦」というようなものを感じさ....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
合にはDというふうに補充兵を普段から用意しておくならば引抜きの不安などはどこかへ
消し飛んでしまうであろう。 これは余談であるが、だれか人気のある俳優が他へ引き....
「赤外線男」より 著者:海野十三
えなくなりました。私は赤外線男がまだ此の室へ引返してくるのではないかと、気も魂も
消し飛ばしてガタガタ慄えていましたが、幸にもその後、別に異変も起らず、やっと我れ....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
ムを食べながら、葉子は涙ぐんでいた。 しかし一日二日たつと、そんな感傷もいつか
消し飛んでしまって、葉子はその金でせめて箪笥でも買いに行こうと庸三を促した。 「....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
マン・シップというような学生用センティメンタリズムや応援団的心気亢進は、どこかへ
消し飛んで了うだろう。関西の阪神電鉄ではいよいよ職業野球団を組織することにしたそ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
、一寸奇怪に思われてなるまい。 併し事「赤」に関する限り、衛生学も医学も科学も
消し飛んで了うのが現代の風俗なのだから、大して驚くには当らないのである。院長は多....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
奇跡的な力は、アリョーシャも絶対に信じて疑わなかった。それはちょうど、寺の中から
消し飛んだ棺の話を、絶対に信じたのと同じであった。彼は病気の子供や大人の親族の者....
「黒点」より 著者:豊島与志雄
の顔を見た。私には訳が分らなかった。 けれども、その時私は、そんなことは一度に
消し飛んでしまうほど驚いた。父がじいっと私を睨みつけていた。髯の伸びかかった兇悪....
「失われた半身」より 著者:豊島与志雄
えたあの女の幸福、それはどこへ行ってしまったか。わーっという喚き声で、一瞬にして
消し飛んでしまった。 底知れぬ深淵を覗き込む気持ちだ。 深淵は埋めろ、埋めろ....
「歌麿懺悔」より 著者:邦枝完二
え」 おめえの敵と、口ではいっているものの、歌麿の脳裡からは、亀吉の影は疾うに
消し飛んで、十年前に、ふとしたことから馴染になったのを縁に、錦絵にまで描いて売り....
「曲亭馬琴」より 著者:邦枝完二
たら、いゝ作者になるだろうぜ」 「ふん、馬鹿らしい」 京山はてんから、鼻の先で
消し飛した。 「何が馬鹿らしいんだ」 「だってそうじゃげえせんか。あんな鰯《いわ....
「翻訳のむずかしさ」より 著者:神西清
り者」と心得て畏《おそ》れ謹《つつ》しんだのでは、この名句の発案者の折角の笑いが
消し飛んでしまう。含蓄されている洒脱味が失せてしまう。いささか苦しいが、飜訳者《....
「アッタレーア・プリンケプス」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
て、あのわくやガラスを押しあげるんです。そうすればこの温室なんぞは木っぱみじんに
消し飛んじまって、あたしたちは自由の天地へ出られるというものですわ。一本やそこら....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
り笑ったりしたそうなと云われる日には、なあ十兵衛、二人が舎利も魂魄も粉灰にされて
消し飛ばさるるわ、拙な細工で世に出ぬは恥もかえって少ないが、遺したものを弟子めら....