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消し
「消し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
消しの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
った。………
信輔はこの貧困を憎んだ。いや、今もなお当時の憎悪は彼の心の奥底に
消し難い反響を残している。彼は本を買われなかった。夏期学校へも行かれなかった。新....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
或年輩の骨董屋《こっとうや》は先妻の娘に通じていた。それから或弁護士は供託金を費
消していた。それから或|篆刻家《てんこくか》は、――しかし彼等の犯した罪は不思議....
「影」より 著者:芥川竜之介
の言葉に引き入れられたのか、急に憂鬱《ゆううつ》な眼つきになった。
……電燈を
消した二階の寝室には、かすかな香水の※《におい》のする薄暗がりが拡がっている。た....
「河童」より 著者:芥川竜之介
はもちろんです。が、給仕は落ち着き払って次の言葉をつけ加えました。
「しかしもう
消し止めました。」
ゲエルは給仕を見送りながら、泣き笑いに近い表情をしました。....
「袈裟と盛遠」より 著者:芥川竜之介
の恋人に、虐《さいな》まれ果てている私には。」
袈裟《けさ》は、燈台の火を吹き
消してしまう。ほどなく、暗の中でかすかに蔀《しとみ》を開く音。それと共にうすい月の光がさす。
(大正七年三月)....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
十二時近くだった。彼は叔母の言葉通り、実際旅疲れを感じていた。が、いよいよ電燈を
消して見ると、何度か寝反《ねがえ》りを繰り返しても、容易に睡気《ねむけ》を催さな....
「死後」より 著者:芥川竜之介
の話を読んでいるうちにそろそろ睡気《ねむけ》を感じ出した。それから枕もとの電燈を
消し、じきに眠りに落ちてしまった。――
夢の中の僕は暑苦しい町をSと一しょに歩....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
。が、敵味方の差別なく彼等がいずれも彼に対して、一種の威圧を感じ始めた事は、打ち
消しようのない事実であった。
こう云う彼等の感情の変化は、勿論彼自身も見逃さな....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
からか静に漂って来ました。 四 その時あの印度人の婆さんは、ランプを
消した二階の部屋の机に、魔法の書物を拡げながら、頻に呪文を唱えていました。書物は....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
微細な効果には乏しいにしても、大きい情熱に溢れていた事は、我々友人の間にさえ打ち
消し難い事実である。(天下に作家仲間の友人程、手厳しい鑑賞家が見出されるであろう....
「墓」より 著者:秋田滋
。そのひとはただあなたの前から消え去るばかりではなく、永久にこの地上からその姿を
消してしまうのです、つまり、死んでしまったのです。一口に死ぬと申しますが、この「....
「寡婦」より 著者:秋田滋
幾度も洟をかみ、眼を拭いて、こう云うのだった。 「私は理由は云わずに、婚約を取
消してしまいました。そして、私は――私は今日までずッと、十三歳のその少年の寡婦を....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
取りかこまれたこともあった。だが、昼の光がさせば、こういう悪魔どもはすべて雲散霧
消し、悪魔がいようと、また、それがどんな仕業をしようと、彼は愉快な人生をおくった....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
仮にいま二十万人のひとを殺させたとする。すると、国家は戸籍簿からそれらの人の名を
消し、書記の手で除いてしまう。ただそれだけのことだ。ところが、われわれ、役場の書....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
たとするならば即ちこれこそ予約されていたのである。 噫々今にして花火線香の玉を
消したことは返す返すも残念でならない。も五年でも、十年でもいい、もっともっと火華....