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消する
「消する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
消するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
を解消しているではありませんか」 「解消したように見えるだけです。一時は本当に解
消するのでしょう。しかしそれは完全に解
消するのではありません。麻酔はどこまでいっ....
「予報省告示」より 著者:海野十三
時機があったが、何故か彼らは突然撤退を開始したので、宇宙の侵入者による禍は急に解
消するに至る。 世界暦二千二百年 人類は地球の支配権を遂に植物に譲らなければ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
的進歩は、半面に於て生活資材の充足を来たし、次第に今日のような経済至上の時代が解
消するであろう。経済はどこまでも人生の目的ではなく、手段に過ぎない。人類が経済の....
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
に命じたものであろうか、重明が死んだ時にという方は、彼が死んで終えば、すべては解
消するから、最早秘密はないというつもりなんだろう。重明が自殺を遂げたという事は、....
「運命」より 著者:幸田露伴
ものと断ず可からず。たゞ道衍の性の豪雄なる、嘯詠吟哦、或は獅子の繍毬を弄して日を
消するが如くに、其身を終ることは之有るべし、寒山子の如くに、蕭散閑曠、塵表に逍遙....
「カメラに関する覚え書」より 著者:伊丹万作
は撮影現場における仕事だけであるが、カメラマンの仕事は撮影現場を離れると同時に解
消するという性質のものではない。 平素から芸術的理解力においては常に普通社会人....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
芝居をやろうじゃないか。あの利得金で堪能するためには、まず船場四郎太を戸籍から抹
消する必要がある。そこで、告白の遺書を書かせて、黒鉛の弾を示し、射ったらまず川に....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
遊刃余りありというようなわけではあるまい。所詮は鴎外の諦めても諦らめられぬ鬱悶を
消する玩具であろう。不平もあれば皮肉もある。嫌味も交る。しかしそこには野趣がある....
「映画の普及力とは」より 著者:伊丹万作
今さら私は眼を見張つているのである。 もつとも将来においてはこの問題はたぶん解
消するはずである。というのはテレビと映画の結合を予想することは現在においてはもは....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
まされていたことになるわけであるが、はたしてそれによつてだまされたものの責任が解
消するであろうか。 だまされたということは、不正者による被害を意味するが、しか....
「城」より 著者:カフカフランツ
ほんのちょっとした争いもなく行われ、人びとはわたしたちとの関係を速やかに完全に解
消することに成功すれば満足し、その場合に損をしても、そんなことは問題ではないのだ....
「判決」より 著者:カフカフランツ
」 「そうだ。婚約したのはぼくたち二人の責任だ。でも、今となっては、もう婚約を解
消する気はないな」そして、彼の接吻を浴びながら、女が息をはずませて、 「でもほん....
「変身」より 著者:カフカフランツ
いこうとさえするのだった。そこで彼は早くも、いっさいの悩みはもうこれですっかり解
消するばかりになったぞ、と思った。だが、その瞬間、抑えた動きのために身体をぶらぶ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
なく、ただ戦争のための戦争が切迫しつつあると見て、彼らはかかる危機の一日も早く解
消することを望むようになった。そのセシルの態度だけで、エセックスを好戦的ならしめ....
「西航日録」より 著者:井上円了
行というものはみだりに費用がかかるもの、僕は貧しいのでこれらの人々と肩を並べて費
消するわけにはゆかない。船は二等に乗り、汽車は三等に乗り、酒はやめタバコもやめて....