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消印
「消印〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
消印の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蛇の死」より 著者:海野十三
りがついた。というのは、変電所主任土岐健助宛の無名の手紙から足がつき、スタンプの
消印で栃木県今市附近に国太郎が潜伏していると判ったのである。 いよいよ国太郎が....
「蠅男」より 著者:海野十三
は、あまり遠くへいっていないということです」 「それはまた、なんです」 「小包の
消印を見ましたか。あれは郵便局で押したものではなく、手製の胡魔化しものですよ。だ....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
った時には流石の石子刑事は彼の執拗さには呆れざるを得なかった。手紙は無論その都度
消印を調べるのだけれども、一つ一つ差出局が違っていて、浅草だったり神田だったり、....
「紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
、小生表記の処に移転仕候 東京牛込北山伏町三十八田山鉄彌二十九日夕、とあるが、
消印は明治三十八年八月三十一日、私の住宅は、横浜西戸部町六三五、手紙は半紙に墨筆....
「獄中記」より 著者:大杉栄
幣の偽造をして、ずいぶん大儲けをしたことがあるんだそうだ。詐欺老人のは大抵印紙の
消印を消して売るのらしかった。そして老人は、 「こんど出たら君がやったような写真....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
ラの地図がはいっていた。たか子は不審に思った。この手紙をかいたのは、昨日の夕方。
消印が六時になっている。それなら、夫六郎のところへ、夫人同伴でと招待の電話をすれ....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
てた郵便が到着した。状袋には単に向田とばかりで、その住所番地は書いてなかったが、
消印が東京であることだけは確かに判った。佐山君はその郵便物を支店長の部屋へ持って....
「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
「焼いてしまったのだ、つい何の気もなしにね、」とジーキルが答えた。「でもそれには
消印はなかったよ。その手紙は手渡しされたのだ。」 「僕にこれを預けて一晩考えさせ....
「火薬庫」より 著者:岡本綺堂
てた郵便が到着した。状袋には単に向田とばかりで、その住所番地は書いてなかったが、
消印が東京であることだけは確かに判った。佐山君はその郵便物を支店長の部屋へ持って....
「紅色ダイヤ」より 著者:小酒井不木
色の封筒の手紙が届きました。俊夫君はいつも手紙の封を切る前にまずその紙質、文字、
消印などを検査しますが、この封筒には差出人の名が無かったので、非常に注意深く検査....
「奇巌城」より 著者:菊池寛
に心配を掛けるのをすまないと思っています。父より。」 ボートルレは急いで封筒の
消印を調べてみた。それには「アントル県、クジオン局」としてあった。 アントル県....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
きた。切手を貼らないので、郵税二ペンスの不足となっている。透明人間からのものだ。
消印はヒントンディーン局。どこかで紙を盗んで書いて、ポストに投げこんだものとみえ....
「死児を産む」より 著者:葛西善蔵
ス云々――こういった事項も書きこまれてある。そして手紙の日づけと配達された日との
消印の間に二十日ほど経っているが、それが検閲に費された日数なのであろう。そしてそ....
「雨」より 著者:織田作之助
た。彼女は見る/\顔の艶を失って行った。森田から手紙が来たのを横取りした安二郎は
消印が大阪市内だと知って、恐しく狼狽した。黙って居れば良いのに、手紙が来たぞと嫌....
「『切支丹と旧エタ』について」より 著者:喜田貞吉
に「切支丹と旧穢多」と題して、榊原君の長崎からの通信を掲げたところが、東京中野局
消印で「浦部きよし」という方から、「浦上村民は穢多ではない」との投書があった。投....