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消耗
「消耗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
消耗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
清逸にはちょっと我慢のできないことらしかった。さらぬだにいらいらしがちな気分と、
消耗熱《しょうもうねつ》のために我慢が薄くなっているのとで、清逸はそれを恐れた。....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
現われた。二人の顔はわずかこの四、五分の間に、五歳も六歳も年齢をとったかのように
消耗していた。 二人の隊長は、兵士を非常召集して、点呼を行ったことを述べ、 「....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ない。後にこの太陽の平均温度が下降し始めるようになってからこのエネルギーが熱量の
消耗を補給するために徐々に使用され、そのおかげで温度もまた従って大きさもまた輻射....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
し難く、大建設のためにはなるべく長い平和が希望される。徒らに範囲拡大のために力を
消耗することは、慎重に考えねばならぬ。このことについても持久戦争時代と異なり、決....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
ベシ。貴局ノ都合如何」 相手「応諾。当方ハ此後ノ通信ヲ倹約セザルベカラズ。電源ノ
消耗ト、更ニ急報スベキ事件ノ発生ヲ予期スレバナリ」 僕「デハ御機嫌ヨウ。貴君ノ忍....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
がきらいで、中学生時代には代数、平面幾何、立体幾何、三角法と物理化学に過度の神経
消耗をやり、遂にK大学の理財科を今から三年前に出た「お坊ちゃん」なのだ。科学知識....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
というのが、打ちみたところ、この女は立派に成熟していたが、すこし心神にやや過度の
消耗があり、左肺尖に軽微ながら心配の種になるラッセル音が聴こえるのだ。この患者の....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
った。 活版刷りだ。「酒保売品品目および価格」と大きな活字で刷って、その下に「
消耗品」と「食品」との二項を設けて、いろいろと品物の名や値段を書きつけてある。 ....
「地球要塞」より 著者:海野十三
とを闘わせたのは、地球に内乱を起させ、自壊作用《じかいさよう》を生じさせ、大いに
消耗《しょうもう》させたつもりだったが、日本が、その誇るべき科学力をもって、四次....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
つけるようにきいた。 「いいえ、何にも……」と蜂矢は首を左右に振り「非常に体力を
消耗していますよ。それに精神がすっかりさく乱している。正気にもどすにはちょっと手....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
筆せしむるものも少くないのであった。蓋しレクタアは通信の名手で、さまで私の体力を
消耗することなしに、自由に通信を行うらしいのであった。不熟練の霊に使われると、通....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
稿料でかせがされる。 資本家が認めて相当の値で買つてくれる時分には作家は精力を
消耗してかすみたいになつてしまつている。 私のごときものが現に相当の報酬を受け....
「昨日・今日・明日」より 著者:織田作之助
混み方であった。 一本の足を一寸動かすだけでも、一日の配給量の半分のカロリーが
消耗されるくらいの努力が要り、便所へも行けず、窓以外には出入口はないのも同然であ....
「妖怪学」より 著者:井上円了
わち、およそ生活の有無に関せず、万物はみな一定の時間これを使用すれば、いくぶんの
消耗を実質の上にきたすものなり。有機体において、その身体の一部分を使用すれば疲労....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
は、あるいは半解に終ったかとも思われるが、ともかくデルブリュック教授の殲滅戦略、
消耗戦略の大体を会得し得て盛んにこの言葉を使用し、陸軍大学に於ける私の欧州古戦史....