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「消費〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

消費の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
っていた。それにしても、足りないながらも国許から毎月自分に送ってくる学資をよそに消費しておいて――消費するというと大きく聞こえるが、ほんの少しばかりをおたけとク....
軍用鮫」より 著者:海野十三
なにごとか」 「電文によりますと、どうもトーキーのフィルムをそんなにじゃんじゃん消費せられては困るというのです。目下輸入が杜絶していて、あともういくらもストック....
家霊」より 著者:岡本かの子
ら、この洞窟のような家は嫌で嫌で仕方がなかった。人世の老耄《ろうもう》者、精力の消費者の食餌療法をするような家の職業には堪えられなかった。 何で人はああも衰え....
婦系図」より 著者:泉鏡花
て主税も知った。 聞くがごとくんば、理学士が少なからぬ年俸は、過半菅子のために消費されても、自から求むる処のない夫は、すこしの苦痛も感じないで、そのなすがまま....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
一つの観念、あるいは意志の働きが、何ら以前から存在するエネルギーあるいは物質を消費することなしに作業あるいは物質の生因となるという考え、換言すれば全くの虚無か....
新日本の進路」より 著者:石原莞爾
設する。各農村は組合組織を紐帶として今日の家族のごとき一個の共同体となり、生産も消費もすべて村中心に行う。これが新時代における國民生活の原則たるべきである。一村....
聖書の読方」より 著者:内村鑑三
す事は一々茲に掲ぐることは出来ない、若し読者が閑静なる半日を選び之を此種の研究に消費せんと欲するならば路加伝の左の章節は甚大なる黙想の材料を彼等に供えるであろう....
白蛇の死」より 著者:海野十三
方に捜索させた。 吉蔵は警官の臨検に大小三個の冷蔵庫を直ぐ開いて見せた上、氷の消費量増加については、 「何にしろもうこんな陽気ですから、氷だって段々|殖える一....
赤外線男」より 著者:海野十三
名を博しよう位のところだったらしいが、いよいよというときには事務室の金庫から彼が消費こんだ大金の穴埋めに、『赤外線男』を利用したわけだった。研究室が潮に襲われる....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
一つは去る二十七日の敵機錐もみ撃墜のこと、第二は敵米英、ことに米の生産補充陣が大消費に喘ぎだしたというニュースしきりなること、第三に家族一同無事なること。 一....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
女はその美を失うと。茶の価の高いために(一ポンド約十五シリング)初めは一般の人の消費を許さなかった。「歓待|饗応用の王室御用品、王侯貴族の贈答用品」として用いら....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
きれいに洗うことも、酸素をおぎなうことも、また室内を温めることも、それほど大きな消費をしないで、艇は長時間にわたる航空にさしつかえないのだ。 室内には、万一の....
カタカナニツイテ」より 著者:伊丹万作
ナイ、ソレハナゼカトイウニ、我々仰臥シタママデモノヲ書クモノニトツテハ些細ナ力ノ消費モ大キナ問題トナル。シカルニカタカナトヒラガナトデハ、力ノ消費ガ非常ニ違ウノ....
成層圏飛行と私のメモ」より 著者:海野十三
遠距離へとぶときには、一旦成層圏へとびあがって、そこを飛行するのが時間的にも燃料消費の上にも経済である。 そういうわけなら、大いに成層圏飛行が行われてもいい筈....
迷信解」より 著者:井上円了
の後、某月某日に必ず死すべし』と。迷信家かたくこれを信じて、某年某月までに財産を消費し、当日に至りて一銭の余財なく、ただ自らその身を棺中におさめて絶命を待ちおれ....