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消防
「消防〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
消防の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
》のこと、安来節《やすきぶし》芝居に驚いたこと、蕨狩《わらびが》りに行ったこと、
消防の演習を見たこと、蟇口《がまぐち》を落したことなどを記《しる》せる十数|行《....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
、それにまじってどこかの群の喊声が聞こえる。爆弾らしい地響きもちょいちょいした。
消防サイレンも聞こえる。 私は目が悪い上に、今日は快晴で小さい戦闘機を見分けに....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
の重要なる三人の人物を空《むな》しく逸《いっ》してしまった。 駆《か》けつけた
消防隊の手で、完全に火が消されると、間もなく暁《あかつき》が来た。 課長は、焼....
「雷」より 著者:海野十三
の方らしいが、あの真黒な煙はどうだ。これは油に火が入ったな」 篠つく雨の中を、
消防組の連中が刺子を頭からスポリと被ってバラバラと駈けだしてゆくのが、真青な電光....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
で歩きだした。――電車が鉄枠ばかり焼け残って、まるで骸骨のような恰好をしていた。
消防自動車らしいのが、踏みつぶされた蟇のようにグシャリとなっていた。溝のなかには....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
とそこで悲鳴を立てると、女は、宙へ、飛上った。粂の仙人を倒だ、その白さったら、と
消防夫らしい若い奴は怪しからん事を。――そこへ、両手で空を掴んで煙を掻分けるよう....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
のである。 その年十月十九日、宝の市の最後の夜は、稚児、市女、順々に、後圧えの
消防夫が、篝火赤き女紅場の庭を離れる時から、屋台の囃子、姫たちなど、傍目も触らぬ....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
しまい。たちまち五六人血眼になって武者振つくと、仏敵だ、殺せと言って、固めている
消防夫どもまで鳶口を振って駈け着けやがった。」 光景の陰惨なのに気を打たれて、....
「端午節」より 著者:井上紅梅
た。 「何か他の方法といっても、乃公は『筆の上では筆耕生にもなれないし、腕力では
消防夫にもなれない』、別にどうしようもない」 「あなたは上海の本屋に文章を書いて....
「瘤」より 著者:犬田卯
知れねえからよ」などと残念がる者もあった位。 事実、村長はやめても、村農会長、
消防組頭、いや、村会へまで出しゃばって、隠然たる存在ではあったのである。 そう....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
風向きが変わり、もう心配はないというので、三階に上がり、男達のいる屋根にのぼり、
消防につとめる様を、こういう光景は滅多に見られるものではないと、そんな余裕も出て....
「山吹」より 著者:泉鏡花
なり、ドーン、ドーンドーン、ドーンと幽に響く。 人形使 笙篳篥が、紋着袴だ。――
消防夫が揃って警護で、お稚児がついての。あとさきの坊様は、香を焚かっしゃる、御経....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
、三が出て、六が出て、ポンと欄干から大川へ流れたのを、橋向うへ引揚げる時五番組の
消防夫が見た事と。 及び軍鶏も、その柳屋の母娘も、その後行方の知れない事とは、....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
訪あり。 十月二十九日(日曜)、晴れ。藤井氏と同乗して、午後、寺院、競馬および
消防演習を一覧す。当地は旧教をもって国教とすることアルゼンチンにひとしきも、その....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
を払い、どしどし実行すべきである。現に各種の方法が発見せられつつあるではないか。
消防につけても更に画期的進歩が必要である。 またどうも高射砲等の防空兵器が不充....