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消防組
「消防組〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
消防組の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「舞馬」より 著者:牧逸馬
の、お世話さまでございました」 巡査が立ち去ると、あとは峰吉の大声だった。 「
消防組梯子係り故石川茂助君は、資性温順《しせいおんじゅん》にして――資性温順にし....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
、生魚を陸上るのと、おんなじ呼吸でどこを当てともなくエッサエッサと走り出したので
消防組と市場の体験のある者以外は皆バタバタと落伍してアトにはイキのいいピンピンし....
「乳色の靄」より 著者:葉山嘉樹
車にまで棒切れを持ち込みゃしないぜ、附近の山林に潜んだ形跡がある、か。ヘッヘッ、
消防組、青年団、警官隊総出には、兎共は迷惑をしたこったろうな。犯人は未だ縛につか....
「雷」より 著者:海野十三
の方らしいが、あの真黒な煙はどうだ。これは油に火が入ったな」 篠つく雨の中を、
消防組の連中が刺子を頭からスポリと被ってバラバラと駈けだしてゆくのが、真青な電光....
「大衆闘争についてのノート」より 著者:宮本百合子
軍事的性質 飯田岡、蓮生寺、堀之内の青年幹部が主唱、部落会議。蓮生寺境内で富永
消防組の小頭会議をひらき、シュー撃ときまり、警鐘を乱打し、ガソリンポンプと四台の....
「或る部落の五つの話」より 著者:佐左木俊郎
。小学校の運動場に消防演習があった。演習というよりは教練だった。警察署長が三つの
消防組を統べて各々の組長が号令をするのだった。号令につれて消防手の竿は右向き左向....
「老狸伝」より 著者:佐藤垢石
忽ち、一隊の火消組に化けた。纏いを威勢よく舁いで、館林の町をはじめ、近所近在の
消防組を狩り集め、十数里の路を、一瞬の間に厩橋城下へ駆けつけた。 多数の消防隊....
「瘤」より 著者:犬田卯
知れねえからよ」などと残念がる者もあった位。 事実、村長はやめても、村農会長、
消防組頭、いや、村会へまで出しゃばって、隠然たる存在ではあったのである。 そう....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
いう。闘牛および富くじは、政府これを禁ず。ゆえに、野外の娯楽はただ競馬あるのみ。
消防組は紳士の子弟志願によりて編成せられ、自ら進みて資を投じ、もってこれに加わる....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
廃し、自由に、防火本位の家を、たれでも建てられるように、市政を改めた。 また、
消防組を、新たに、組織させた。 全市の、各町ごとに、常備の駈付け火消しを、三十....