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消防署
「消防署〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
消防署の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少女地獄」より 著者:夢野久作
廃屋《あばらや》より発火し、折柄の烈風に煽《あお》られ大事に致らむとする処を、市
消防署長以下の敏速なる活躍により、同廃屋を全焼したるのみにて校舎には何等の損害な....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
理はない。 ◯昨日も今日も、一機侵入の敵機めが爆弾を落として行く。昨日は日本堤の
消防署に命中、今日は東京湾の海中に命中。 ◯閑院宮殿下が薨去された。 ◯目下マリ....
「刻々」より 著者:宮本百合子
かけ、警察的暗示を注入しようとするのが常套手段なのである。 自分は正面の窓から
消防署の展望塔を眺めた。白ペンキで塗られた軽い骨組みの高塔は深い青葉の梢と屋根屋....
「火事教育」より 著者:寺田寅彦
なるであろうと思われるものである。簡単に内容を紹介すると、まずその第一ページは、
消防署で日夜火の手を見張っている様子を歌ってある。第二ページはおかあさんの留守に....
「函館の大火について」より 著者:寺田寅彦
著な区別のあることが発見されている。ともかくも、この種の研究を充分に進めた上で、
消防署の配置や消火栓の分布を定めるのでなければ決して合理的とは言えないであろうと....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
ったのであろうか。それとも火事でもだしたのであろうか。いや、火事ではなさそうだ。
消防署の自動車の姿もなければ、道も水にぬれていない。 「ひょっとしたら、強盗事件....
「大震火災記」より 著者:鈴木三重吉
ると、向うがわはもうまっ赤にもえ上るというすさまじさだったそうです。かけ出した各
消防署のポンプも、地震で水道の鉄管がこわれて水がまるで出ないので、どうしようにも....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
い紙に謹告として、発展的閉店の余儀なきに至りとありました。うちの配給米屋は目白の
消防署の裏です。一週間ごとに配給して来るそうです。一日二人で五合の割で、滞在客は....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
カラリとした大きいカーブの一寸絵画風の新開路になりました。 その通りは一丁目の
消防署の側、教会の角へ出る道と通じて居ます。そこを通って銀座へ出ました。これも何....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
倒れる人々を冷然と見ている姿を考えると、いさゝかゾッとするのであるが、火事です、
消防署へ、という電話をうけて、スト中だからダメです、とスイッチをきったという交換....
「巴里のキャフェ」より 著者:岡本かの子
琲の匂いと軽い酒の匂いに捩れ合って、多少醗酵しかけている。弾む話。―― 「巴里の
消防署長が、火事のときに消防夫に給与する白葡萄酒を今度から廃めるそうですよ。」 ....
「白髪鬼」より 著者:岡本綺堂
かかると、橋ひとつを境にして、急に世間が静かになったように感じられました。山岸は
消防署の火の見を仰ぎながら、突然にこんなことを言い出しました。 「君は幽霊という....
「魔都」より 著者:久生十蘭
で、出窓の下には小さな袋戸棚がある。窓には低い忍返しがついていて、それを越して、
消防署の火見櫓と、川向うの聖路加病院の大きな建物が見える。窓の下は料理場の棟が直....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
矢来の通りにまで延長して、更に江戸川の通りと連続すべき運命にあるように思われる。
消防署附近に、矢来ビルディングなるハイカラな貸長屋が建ち、あたりも大変明るい感じ....