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涜神
「涜神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
涜神の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ている扉際に立ち、じっと前方に瞳を凝らしはじめた。円廊の対岸には、二つの驚くほど
涜神的な石灰面が壁面を占めていた。右側のは処女受胎の図で、いかにも貧血的な相をし....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
三角波に擽られて忍び笑いしていた。 ――God damn! LO! 国際的|
涜神語がまた僕の嘴を歪めた。なぜって君、夜の港は一めんのインク――|青・黒―― ....
「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
った。そのために彼はよく私に猿のような悪戯をし、私の書物のページに私自身の手跡で
涜神の文句をなぐり書きしたり、手紙を焼きすてたり、私の父の肖像画を破ったりした。....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
者が攻撃の気勢をあげて、それこそ聖秘礼としての懺悔の神聖をけがすもので、ほとんど
涜神罪《とくしんざい》と言って過言でないなどと、全く見当はずれなことを言いだした....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
くとなって流れ、髪の毛は怖ろしさに逆立ちました。苛酷なセラピオン師は実に悪むべき
涜神の行為を働いているように感じられ、われわれの上に重く渦巻いている黒雲のうちか....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ともせず、その信条を公表する手段を申し込まれたのも断わり、騒がしい世評をのがれ、
涜神《とくしん》の名を取るよりも自分の思想の滅亡を好んだのだった。そういうあきら....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
挙げずに、もっぱらふしだらにそそのかされて、子供を産んだ場合と同一の犯罪的並びに
涜神的行為として考察さるべきである。もし子供を産んでもよい年齢にある男子が、これ....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
明で、杖を頭上にかかげるようにすると、 「神殿の扉を無断で開け、アラ神を曝露した
涜神の悪人、茅野雄は教法の大敵でござるぞ! 神も虐殺を嘉納なされよう! 何を汝ら....
「炎の人――ゴッホ小伝――」より 著者:三好十郎
きようが死のうが御存じねえらしいんでね。 ヨング 恐ろしいことを言う。ふむ。――
涜神と言うことをあんた御存じか? デニス とくしんと言うと―― ヴェルネ おいデ....