»
涸び
「涸び〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
涸びの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ふもれすく」より 著者:辻潤
師に雇われて、二十に小学校の専科教師になって幾年か暮らしている間に、僕の青春は乾
涸びかけてしまった。二十三や四でもう先の年功加俸だのなにかの計算をして暮らしてい....
「難船小僧」より 著者:夢野久作
えたまま、船橋の欄干に両|肱を凭たせて、青い青い空の下を凝視しているんだ。その乾
涸びた、固定した視線の一直線上に、雪で真白になった晩香坡の桟橋がある。その向う一....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
かし一同の前に現われたお末なる女は予想に反して、もっと年をとった、そして黄色く乾
涸びたような貧弱な暗い女性だった。痩せた顔は花王石鹸の商標のように反りかえってい....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
の一つ一つに書いてある文字であった。飢餓は囘転している円筒の中の焼栗の間でその干
涸びた骨をがらがら鳴らしていた。飢餓は数滴の油を不承不承に滴らして揚げた皮ばかり....
「狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
なたはこの間御授戒なされた茶中の御隠居……」 老婆は縁側へ両手を突いたまま、乾
涸びた咽喉を潤おすべくグッと唾液を嚥み込んだ。 「……ア……アノ蔵元屋どんの墓所....