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涼夜
「涼夜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
涼夜の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
気も高燥になり汽車もすき七時五十何分かにこちらへついたときは、田野の香いが芳しい
涼夜でした。 それにしても、今の旅行は一人で出来かねることね。何しろ十六年に島....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
を 曳手・単節 荒芽山畔路叉を成す 馬を駆て帰来る日|斜き易し 虫喞凄
涼夜月に吟ず 蝶魂|冷澹秋花を抱く 飄零暫く寓す神仙の宅 禍乱早く離る夫婿の家 ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
のせせらぐ一亭に夕蚊遣して、夜食を共にし、その後も、杯だけをお互いの前に残して、
涼夜をくつろいだ。 「伯父上。……評定所やら、御政治向きの面もすべて、ここはだい....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
を見るよりはまだ美しい沖の景物。……眺めをさかなに、ひとつ酌もう」 「まことに。
涼夜の一杯は、生けるしるしありとか言いますな。心ゆくまでいただきましょう」 「そ....