»
淞
「淞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
淞の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
造は、その風趣を害する点において、まさしく当初の目的に矛盾するものである。「一幅
淞波《いっぷくのしょうは》誰剪取《たれかせんしゅせん》 春潮痕《しゅんちょうのあ....
「山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
五|艘の水雷駆逐艇が、重なり合って碇泊している。その横に三号活字でベタベタと「呉
淞に着いた分捕、独逸潜水艇」という説明が付いている。 「馬鹿ッ」と思わず口走りな....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
う」 「閣下。オロンガボオ要塞は、まだ占領出来ませんか」別の将校が訊いた。 「呉
淞砲台のように、簡単にはゆかんようじゃ。海軍でも、早く陥落させて、太平洋に出なけ....
「旅日記から」より 著者:寺田寅彦
が、いつのまにかまた数がふえている。これはたぶんシナの鴎だろう。 四月二日 呉
淞で碇泊している。両岸は目の届く限り平坦で、どこにも山らしいものは見えない。 ....
「焦点を合せる」より 著者:夢野久作
品物だって何だって面倒臭いものはミンナ打ち込むんだ。この間なんぞは鉄砲を積んで呉
淞に這入りかけたら、その間際で船員の中に、スパイが二人|混っている事を発見したか....
「鴉片を喫む美少年」より 著者:国枝史郎
海湾、舟山島、乍浦、寧波等を占領し、更に司令官ゴフと計り、海陸共同して進撃し、呉
淞を取り、上海を奪い、その上海を根拠とし、揚子江を堂々溯り、鎮江を略せんとしてい....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
は決心した。旗艦『出雲《いずも》』のマストには戦闘旗がかかげられた。 そして呉
淞《ウースン》砲台の沖で、米国駆逐艦三隻を撃沈したのだ。 わが陸戦隊は米国の海....
「十九の秋」より 著者:永井荷風
ついた船はその日の夕方近くに纜《ともづな》を解き、次の日の午後《ひるすぎ》には呉
淞《ウースン》の河口に入り、暫く蘆荻《ろてき》の間に潮待ちをした後、徐《おもむろ....
「西航日録」より 著者:井上円了
会す。 二十一日未明、門司解纜。海上風波あり。西航五百里、シャンハイ河口なる呉
淞に達せしは二十二日夜半なり。翌朝八時小汽船に駕し、黄浦をさかのぼりてシャンハイ....