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淤
「淤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
淤の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「沼地」より 著者:芥川竜之介
てあった。踏むとぶすりと音をさせて踝《くるぶし》が隠れるような、滑《なめらか》な
淤泥《おでい》の心もちである。私はこの小さな油画の中に、鋭く自然を掴《つか》もう....
「国語音韻の変遷」より 著者:橋本進吉
て示すと次のようである。 阿 あ 伊 い 宇 う 愛┐ ├ え 延┘
淤 お 加 か 賀 が 伎┐ 藝┐ ├ き ├ ぎ 紀....
「古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
「意能」、「於能」、「意乃」。それから機《はた》を織る意味の「織」は「於瑠」、「
淤呂須」というのは織るということを敬語にしたのであります。それから「弟」は「乙登....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
家に還らば事古儀に合わんと、妃曰くわれ穢虫《わいちゅう》の窟にありといえども蓮の
淤泥《おでい》に居るがごとしわれ言信あれば地それ折《さ》けんと、言《げん》おわり....
「雁」より 著者:森鴎外
、逢って話だけはする。そして彼女を妹の如くに愛する。彼女の力になって遣る。彼女を
淤泥の中から救抜する。僕の想像はこんな取留のない処に帰着してしまった。 坂下の....
「二十六夜」より 著者:宮沢賢治
だいひ》我が小願の中に於《おい》て大神力を現じ給い妄言《もうげん》綺語《きご》の
淤泥《おでい》を化《け》して光明|顕色《けんじき》の浄瑠璃《じょうるり》となし、....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
ものあり。しかもその俗語の俗ならずしてかえって活動する、腐草|螢《ほたる》と化し
淤泥《おでい》蓮《はちす》を生ずるの趣あるを見ては誰かその奇術に驚かざらん。 ....