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「淫事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

淫事の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
うに、いちじるしい嗜血《しけつ》癖が現われてきた事だった。またもう一つは、ひどく淫事を嗜《たしな》むようになったという事で、彼女は夜を重ねるごとに、自分の矜恃《....
恋の一杯売」より 著者:吉行エイスケ
であったころ、アルチバセフの快楽主義にさえ身顫いしたロシア婦人は欧羅巴スタイルの淫事も、寝床で踊る未来派の怪奇も、断髪にする苦痛さえもなし、公爵婦人の名誉さえ瞬....
明治大正美人追憶」より 著者:長谷川時雨
る暇《いとま》がなかったといえ、その後、頻々《ひんぴん》として起った、上流子女の淫事は、悲しき破綻《はたん》をそこに根ざしている。 思えば、国家の大事を議する....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
から、何うぞ然うして下せい」 かめ「それ程義理を知って居ながら、何故分家のお作と淫事をしたよ、ぐず/\して居てじれっていな」 と云いながら、有合せた細い粗朶で....
裸体談義」より 著者:永井荷風
で婦女の裸体を展覧させる事なども、わたくしの予想していなかったものである。殺人姦淫事件は戦争前平和な世の中にも常にあった事であるから、この事だけでは特種な新聞を....
私本太平記」より 著者:吉川英治
てあるが、さすが品は言いがたく著し難しとのみしてある。しかし、これらは師直一代の淫事としては十のものなら二、三に過ぎまい。師直の破倫、淫欲ときては、なかなかこん....