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「淫虐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

淫虐の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
で飽き足らずに、その上降矢木の烙印を押すなんて……。僕には、この清浄な光がひどく淫虐的に思えてきたよ」 「いや、犯人はけっして、見物人を慾しがっちゃいないさ。君....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
成されつつある、あらゆる不道徳、不自然、不人情、反法律、反逆、破壊、放縦、堕落、淫虐の強烈毒悪なる混合酒に酔わされて、数千年来自然に親しみつつ養い来った日本民族....
悪魔祈祷書」より 著者:夢野久作
リオスの戦争の目的は領土でもなければ名誉でもない。捕虜にして来た敵国の女に対する淫虐と、敵国の男性に対する虐殺の楽しみ以外の何ものでもなかった。彼は戦争に勝つ毎....
十二支考」より 著者:南方熊楠
人は驢乳を化粧に用いて膚を白くすと確信し、ポッペア(ネロ帝の后にして権謀に富み、淫虐甚だしきも当時無双の美人たり。何かのはずみに帝|赫怒《かくど》して蹴り所が悪....
陳情書」より 著者:西尾正
に成り済まし男との、RENDEZ-VOUS《ランデブー》 の現場を取押える事は、淫虐的《サディスティック》な興奮さえ予想させたので有ります。妻と其の誰とも判らぬ....